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  作者: 暮伊豆
152/156

接見

「滝川さん初めまして。 弁護士の丘野 勇次郎と申します。勇次郎の次郎は滝川さんの次郎と同じ漢字です」


もちろん次郎に弁護士が何なのかは分からない。しかし、何となく味方であろうことは感じ取っていた。


「滝川さんには黙秘権というものがありますが、警察から説明は受けましたか?」


黙秘権が何かは分からないが、何かの説明を受けた覚えはないため首を横に振る次郎。


「なるほど。分かりました。では現時点で警察に話した内容を教えていただけますか?」


やはり首を横に振る次郎。そもそも何も話してないのだから。


「何も話してない、というわけですね。結構です。あ、何か書いたりはされましたか?」


何かに名前を書いたことを伝える。


「ちなみにそれは何に何を書きました?」


それは次郎には分からない。内容も難しい字ばかりで理解できていないのだから。


「分からないということですね。よく分かりました。では滝川さん、これ以降は何も話さないでください。お願いできますか?」


話すなと言われたら次郎は話さない。首を縦に振る。


「ありがとうございます。では釈放されるまで話さないでくださいね」


弁護士はそう言って帰っていった。次郎に釈放という言葉が伝わったかは怪しいが。

その手の中のメモには警察署に来た時間と面会開始時間、そして現在の退出時間が記されていた。

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普段はこんなのを書いてます。
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― 新着の感想 ―
頼りになりそうな名前( ˘ω˘ )
分からないけど、次郎だから、いい弁護士さんな気がします!
この弁護士は敵か味方か。
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