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  作者: 暮伊豆
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夜明け

それから、隣人にとっても美砂にとっても長い夜となった。全員が警察署に呼ばれて事情聴取を受けているからだ。ただ、次郎を担当した警官が最も苦労したことは間違いないだろう。現場にいて、一部始終を見たにもかかわらず何も理解していなかったのだから。


翌朝、美砂と一緒に警察署を出た次郎。隣人はすでに帰ったらしい。


「今日は休みな。それにしても次郎よぉ、もう少しはしゃっきりせんとなぁ?」


美砂としても他に言いようがなかったのだろう。目の前の出来事を止められなかったことを責めるべきか、刃傷沙汰を目の当たりにしたことに同情するべきか。次郎をアパートに下ろした後も美砂の苦労は続く。


今度は病院へと向かい莉奈の容体を確認するようだ。昨夜、運び込まれた時点では命に別状はなかったらしいが。




なお、次郎はすっかり冷え切った昨夜の料理を食べ、軽く掃除をしてから横になった。しかし眠気はおそってこない。もしかしたら、彩花のいない布団を、広く冷たく感じているのだろうか……

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普段はこんなのを書いてます。
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― 新着の感想 ―
[一言] しまったー!読んだのに、感想を書いてなかったー! もしかしたらが、もしかしたらじゃないことを願ってしまいますね。
[一言] やっぱ好きなんすねぇ( ˘ω˘ )
[良い点] ラストの「もしかしたら」の一文がとても良いですね! 希望的観測に過ぎないかもしれませんし、地の文としてただ語っているだけかもしれませんが、そのドライな感じが却って読み手の心をくすぐってく…
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