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  作者: 暮伊豆
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闖入

狂ったように笑い続ける彩花。どうしていいか分からず固まっている次郎。


「痛い……痛いよお! 救急車! 救急車呼んでよおっごほぁ! がふっげっふっ……やだやだやだ! こんなのっ、痛いよおおおお! 死んじゃうっぐふっ……」


「あはははははははははははははは! 死ね! 死ねばいいんだよもう! 次郎の料理をゴミだなんて言うやつはみんな死ね!」


「うるっせぇぞ! 何時じゃあ思うとるんかぁ! たいがいにせ……なんじゃあこりゃあ……」


彩花の狂った大声は、短気な隣人を呼び寄せてしまったらしい。次郎は部屋に鍵などかけないことが幸いだったのだろうか。


「さっぱり分からん……どうなっちょるんじゃこりゃあ……とりあえず救急車呼んじゃるわ」


「救急車? 呼ばなくていいよ? こいつもう死ぬから! あははははははぁ!」


「呼んで! 早く呼んでよ! 死んじゃうっうううぅぅ……」


「ええからそこどけえ!」


隣人は押し入って黒い受話器を持ち上げた。


彩花は笑い続け、莉奈は嗚咽をあげている。

次郎は彩花と莉奈を交互にキョロキョロと見ているだけだった。

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普段はこんなのを書いてます。
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― 新着の感想 ―
[一言] サンキュー隣人( ˘ω˘ )
[良い点] ナイスだ!隣の人!!! うおおおっ、彩花ちゃんが捕まったりしたら、次郎はどうするんだろう…… [気になる点] 続き
[良い点] 莉奈単体で考えれば、日頃からの傍若無人な振る舞いの報いが訪れただけのザマァなんですけど、彩花は懲役を免れないですよねぇ。そして次郎はどう感じるんだろう? なんて思うくらいには、彼等に肩入れ…
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