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  作者: 暮伊豆
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昼休み

「おめぇ何もねぇんだろ? これ食えや!」


偉丈夫から渡されたのは弁当箱だった。きっと彼の妻が作った昼食だろう。彼は次郎に弁当箱を渡すと線路を歩いてどこかへ行ってしまった。

線路脇に座り込み皆と弁当を食べる次郎。庭仕事で肉体労働には慣れていたはずなのだが、それとは別次元の疲労に箸が進まない。だが、一口二口と食べると簡単に食欲に火がついてしまい、たちまち食べ尽くしてしまった。


「おめー明日からは弁当用意しとけや?」

(かしら)も車まで戻って飯食いに行くなぁ面倒なけぇなあ」

「しかし兄ちゃん若ぇのによぉやるで。腰ぃ痛ぉねぇか?」

「いんや手首じゃねぇ?」

「やっぱ肩ったい?」


正解は手首、次に足だった。手首は痛くて堪らないし、足はぷるぷると震える有様だった。そしていつしか束の間の夢の世界へと旅立っていた。




「おっしゃあ! やるぜぇ!」


いつの間にか(かしら)と呼ばれる偉丈夫は戻ってきていた。大声に起こされた次郎は目の前の崖を見て、自分の状況を思い出していた。体はあちこちが痛い。しかし、心はやけに高揚していた。

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[一言] 頭カッケェ!! それでこそ頭だぜ!!
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