3話 強引なレベル上げ
なんとなく修行っぽいの始まりました。
目を覚ますと知らない天井だった。まぁ知らない小屋に来たんだから天井も知らないのは当たり前だが。
しばらくするとエリーゼが笑みを浮かべながら入ってきた。
「やっぱり君はあの指輪を使えたんだね。やはり君には素質がある。私の技術を全て叩き込もう」
「とりあえず目が覚めたのならこの金色の球を手にとって目に当ててみて。」
その道具も気になったので言う通りに目に当てると金色の球から金色の触手が伸び俺の目に刺さった。
「ギャャァァァァァア!!目がァァァ、目がァァァァァァ!」
痛すぎる。痛すぎて死にそうなくらい痛い。なんだこれは、ァァァ!
数分後落ち着いた俺は左目を触ると固い感触を感じた。
「君の左目はさっきの義眼『万象天眼』に喰い尽くされたよ。」
おい!なんて事してくれてんだ!
「安全なのかこの道具は?」
「それでね、その道具の効果は」
「話を聞けよッ!」
「まあまあ、その道具も神に創られたものでね、鑑定に加えていろんなものが見えるんだ。相手の弱点とかね」
「そりゃすごいけど強引すぎないか?」
「君が強引に着けられた装備、合計で10億セルするよ?」
「………え?………10億?あ、あははは……」
「まぁそうなるよね。でも暗殺って料金高いからすぐ元取れるよ。あれ?暗殺者の相場知らない?」
暗殺者の相場とか知らんし。知ってた方がやばいだろ。まぁいいやまだ1日目だしねもう夜だからそろそろ寝たいな。
「エリーゼ、そろそろ夜だから寝たいんだけど。」
「え?何言ってるの?この空間は眠気こないような空間だよ。この空間はある意味別世界だからね。時間の流れが違くて、食欲すら湧かないはずだよ。だから5ヶ月寝ずに修行だね」
とてもいい顔で笑ってやがる。そういえば眠気がしないな。
「修行ってどんなことするんだ?」
「まず君にはこの道具をあげよう。これは私が使ってるやつよりも高いすごいやつだから」
そう言って彼女が渡してきたのは耳飾りだった。また耳飾りか?危険なやつじゃ無いといいな
「あ、また危ないやつをって顔してるね?安全だからそれは。空間魔法が付与されてる耳飾りで、生きてる生物を除く全てのものを収納できるんだ。まぁそのイヤリングを右耳に装備して何かに触って念じてみて。」
一応言われた通りにイヤリングをつけ、近くの花瓶に手を近づけて『収納しろ』と念じると花瓶が消えた。
「今、イヤリングが異空間に収納したから外に出ろって念じれば出てくるよ」
こいつなんでこんなすごいものばっかもってんだろ。財力やばいな。そう思いながら念じると花瓶が手から出てきた。
「ね?これすごいでしょ。」
「あぁ、確かにすごいな。こんなの貰っていいのか?高そうだが。」
「私の後を継ぐんだからいいって。」
値段は怖いので聞かないことにした。
「じゃあ早速修行を始めようか。まず君には足りないのは魔力、体力、レベル、スキル、経験の5つだ。だけど、レベルが上がれば体力も魔力も必然的に上がる。魔力はいくらでも上げる必要があるけど体力はその後上げる必要はない。その内経験以外は喰魂の指輪で手に入るのでここから1週間別空間にある森に行ってもらうからそこで1週間生き延びてきて。」
え?放置主義なの?Dランク冒険者が魔物の森で生き残れるわけないだろ。
「ウンウンわかるよ、その顔は生き残れるか不安なんだね?そんな君にある武器を貸してあげよう!」
そう言って棚の奥から金ピカに光るお宝みたいな剣を持ってきた。絶対に盗品だろこれ。
「この剣は操剣マリオネットって言ってね、体を勝手に動かして相手を殺してくれるんだよ。」
「そんな都合いい武器があるわけないだろ」
え?みたいな顔でこっちを見るな。
「代償あるに決まってるじゃん。この剣を使う代償はね、ひたすらに敵を倒し続けるから休めないのと、レベルが100を超えない限り自分で外せない事。人間のレベルなんて100超えることなんてほぼないからね。実質使ったら死ぬまで動き続ける道具みたいな扱いだから安かったよ」
「それ大丈夫なのか?俺まだ16だぞレベル。」
「それについては大丈夫。喰魂の指輪でステータスのレベルだけを奪うようにすればレベルが上がって自動で魔力と体力も上がるから」
そういうと、エリーゼは俺に操剣マリオネットを持たせる。その瞬間マリオネットから糸が伸び体に巻きついた。レベル100以上じゃないと外せないってこういう事か。横を見るとエリーゼはまた新しい空間に繋がるゲートを作り終えていた。
「1週間したら君の目の前にゲートを開けるから。剣をとって入ってきてね。えいっ!」
そういうと彼女は俺をいきなりゲートに投げ捨てた。
「あ、ちょっ、まっ」ブチっ!
………あいつゲート閉じやがった。1週間こんな薄暗い森で過ごすのか。辺りを見回すとひたすら森、しかも何かの遠吠えとか聞こえるし。そんな風に考えてるといきなり体が動き出した。
「ちっ!マリオネットの仕業かぁっ!」
体は森の中へと一直線に駆け、目の前にレッドボアと呼ばれるCランクモンスターが4体いる場所へと出た。やばいな、死ぬなこれ!おわったよまじで!悲観に暮れていると体が動き始め、目の前でありえない光景が広がった。
俺の右手の剣がレッドボアの首を刎ね飛ばしたのだ。めっちゃ腕痛い。剣でそのまま首を刎ねたら腕に衝撃くるだろ!くそ、勝手に動かされるってこういうデメリットがあんのか!
「クギャァァァ!」
残ったレッドボアが三体同時に腕を振り上げ襲いかかってくるが、マリオネットに任せておけば問題ない。腕を振り上げたレッドボアはマリオネットによる一閃で上半身と下半身に分かれていた。今、万象天眼で見たところ大体はこんなだった。
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【種族】レッドボア
【性別】♂【年齢】18
【レベル】34
【体力】1800/1800
【魔力】400/400
【スキル】威圧
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そのうちレベルを手に入れるので結構レベルは上がってると思う。
「ステータス開示!」
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【名前】アルトリア
【種族】人間【性別】男性【年齢】16
【職業】暗殺者
【称号】Dランク冒険者 操られる者 死神の弟子
【レベル】154
【体力】11550/11550
【魔力】7700/7700
【スキル】魔力造形
【魔法】
【装備】喰魂の指輪 万象天眼 空間の耳飾り 操剣マリオネット
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ヤベー!まじ上がってる。これで興奮した俺はそのまま1週間森の魔物を狩り続けた。
その中で一番強かったのが火竜で出会った瞬間に炎のブレスを吐いてきたのでマリオネットが動かさなければ危なかっただろう。
なんだかんだ1週間後ゲートが開きエリーゼに出迎えてもらった。
「もうマリオネット外していいよ。今は要らないし。」
というので外したらその瞬間身体中の骨が軋み筋肉が悲鳴をあげ始めた。
「アアアァァァァ!ギィャァァァァ!」
そのまま意識を失った。
また激痛。可哀想なアルトリアくん