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落ちこぼれ冒険者、伝説のアサシンに転職する  作者: 長曽根
1章 最巧の暗殺者の弟子
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1話 暗殺者になろう

なんとなくで書き始めた作品なので間違ってる箇所も多いかと思いますが、よろしくお願いします。




「お前何なんだよっ!『魔力造形』っつったって何にもできねぇじゃねえかよ!そんなやつ俺らのパーティーにはいらねぇんだよ!」



「……悪かったよ、魔力が少なくて……」



「ちっ!わかったらすぐでてけ!使えねぇ奴が!」



男は冒険者を手でシッシッと追い払いながら依頼書をパーティーメンバーと探し始める。皆が冒険者を嘲笑っていた。



それもそのはず、魔力造形たる謎のスキルを保有している冒険者アルトリアは造形するための魔力がなく実質何もスキルの使えない人間と同じだった。



この世界では、5歳の頃教会で「洗礼の儀」と言われる神からスキルを与えられる儀式が行われる。その中でも「勇者」や「聖女」などの貴重なスキルは我が国メタリーナ王国の王都に連れていかれ、国に仕えることとなる。



村人からすれば大出世なのだが、あまり使えないスキルでも貴族の息子だからという理由で出世し、平民出身者は肩身がせまい思いをするらしい。



俺の持ってるスキル「魔力造形」は自分の魔力をカタチにすることができる。大きさに比例して使用魔力も増えるが魔力が多ければ問題のないかなりいいものらしい。だがスキルというのはほとんど同じものを持っていることはなく、魔力造形は使えないものとされている。




なぜなら、このスキルは魔力消費が激しいのだ。一辺1mの立方体を作るのに100×100×100=1000000即ち100万もの魔力が必要なのだ。中堅とされるCランク冒険者の魔力が平均で3万ほどだ。



そんな感じで俺は路頭に迷っていた。実の所、俺は友達と呼べるものがほぼおらず、金もなく泊まれるところがなかったりするのだ。




もう諦めて野宿でもしようという時、後ろから呼ばれた気がしたので振り返ると、かなり美しい女性がいた。身長170センチくらいの金髪碧眼でポニーテールの女性だ。俺も黒髪黒目で見た目さえ整えればかなりイケメンになる方なのだが。まぁそんなことよりその女性は俺にこう言ったのだ。



『私の弟子とならないか?』



一瞬間が開いた後、



「……は?」



「いきなりごめんね、君。私の名前はエリーゼ。君と同じスキルを持つものだ。」



「……そうですか?それが何かどうしたんですか?」



「おいおい、反応薄いねぇ〜。最近の若者はこれだから。いやね、アルトリア君はその力を使えてないでしょ?魔力が少なくて。だからねえ私が君の魔力を増やしプロにしてあげるから、職無しの君は私の仕事の後を継いでくれないかな?」



「俺のスキルが使えるようになるなんてあり得るんですか?しかも仕事って何ですか?」



「やはりそうくるよね。この仕事は君に会わないかもしれないけど、この仕事を蹴ったら、君はこのスキルを使えないし一生無職になっちゃうよ。それでも聞いてから決めるっていうなら無理強いはしないけど。」



確かに魅力的な提案だ。俺は魔力が少なくてこのスキルを使えなかったが使えたことが少ないので使い方もわからないのだ。ここはベテランがいるのだから仕事を継ぐ代わりに使い方を習ったほうが得策か。



「わかった、それでいいだろう。それでお前の仕事は何なんだ?一応聞いておきたい。」



このスキルが使える人間が存在するならかなりいい仕事をしているだろう。



「いきなりタメ口かい?まぁいいんだけど。そうだね、一言で表すなら……暗殺者、かな?」



俺の思考が止まった。え?なんて言った?暗殺者?なんか予想の斜め上をいく解答が帰ってきたがやばくないか?



「安心して、今ここは誰にも聞かれてないよ。魔力造形で周りと壁を作って音を遮断したから。プロになればこういう使い方もできる」



「暗殺者って聞こえたんだけど?マジで?」



「うん、マジよ」



マジだったかぁぁぁーーー!どうしよう、でもそれ以外選択肢ないし。人殺しは冒険者なら殆どが盗賊などで経験しているのであれだが、殺すのになれているわけではない。



「まぁとりあえず私の家に来てよ、1月で特訓をしてあげる。その後は私の助手として私の仕事の仕方を見る事、慣れたら実際に仕事に入ってもらいたいかな。」



やばいやばい話がかなり先に進んでる。暗殺者ってマジでやばいだろ。



「あ、そうだ。私が暗殺者って君に話したから、君も暗殺者にならない限り、明日の朝には物言わぬ人形になってるだろうねぇ〜」



「やりますっ!その仕事やります!」



これ断らなくてよかったぁぁ〜〜



「いい子だね」



こうして俺の職が決まった。



俺のステータスの職業の所が暗殺者になっていたのは当たり前の話。







次話は一気に人外へ突入します。

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