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2話始まりは突然

・・・


・・・・フスフス

フンフン・・・・



なんだ。

目があかない、俺は生きてるのか・・・助かったのか・・?


フンフン


人の頭の上でフガフガうるせえな。


‥ツン。ぺちょ。

「???!!!」



ぺちょ?!ぺちょって何?

ちょ、ちょちょ!!!今デコ冷たいの当たったんだけど何っ?!誰なの

しかも頭部に生温かい空気当たるんですけどっ!!今、目開けたら死ぬ気がする俺。

…あ、もう死んでんのか!…って、もっかいおっちぬから無理。


だが目を開けず正体不明の物体Xに殺されるより、見ておいた方がましだよな!…きっと!ねえ?



そぉ~

「「「「バチッ」」」」


あ、俺氏死んだ。

でかすぎるライオン3匹に囲まれてるし、みんな俺見てるし喰われるんだ。

死んだと思ったら、すぐ死ぬとか鬼畜か?神は鬼畜なのか?

許すまじ神め~~。むしろ担当者(神)か?



フスフス‥ザリザリザリッ

痛っ…!…くないぞ?・・え、まさか髪を毛繕いしてくれてるのあーた?


え?それとも臭かった俺?

え?それともライオンって食べる前に毛繕いしてあげるもんなん??(パニック)


グルグルゥグルゥ~ザリザリザリ。


・・・・・・・懐いてくれているのかな?

猫みたいにゴロゴロ言ってんですけど、まぁ何万倍もドス効いた甘え方ですが。



そぉ~…ちらッ

あ、目がまたあった。


「・・・・・・・・・・・・・・・コンニチワ」


ジィーーーーー

ジーーーー

ジーーーー


めっちゃ見てるやんけぇーーー!!!!


仰向けに寝てた俺の頭部に三匹のクソでかいライオンみたいなやつが囲んでいた。

どうやら俺の頭を舐め舐めしてくれたのは、中央にいた金色の鬣の雄ライオンのようだ。


(毛量半端ねぇ、ご立派な鬣ですな)



横に同じように雄ライオンのようだが、中央のやつより二匹とも幾分か小さく白かった。



「ぁー‥‥起きますョ~・・・」


3匹の視線を感じながらも、恐る恐る起き上がってみる。少しでも動いた瞬間、頭を齧られたらどうしようとかも思ったけど。


「・・・・・・・・」

改めて起きて違和感に気が付く。

何故か俺は森の中に居るようだ。


(森にしては随分明るいんだな、ここ)



俺の目の前にはデカいライオン3匹と、背後には大きな大きな木があった。


(あ、葉が落ちてるから日が差してんか。にしてもデカいな)


大人が10人手を繋いだとしても、幹を覆えなさそうな太く大きな木がそこにあった。

他の木々は生い茂っているのに、目の前にある木だけポッカリ穴が開いたように葉が付いていなかった。


(枯れている訳じゃなそうだが・・・)


「ぁ、・・・・・その俺おいs・・・」

ペロペロペロ

ペロペロペロペロ


「わっ、ちょっ、何っ!!?」


ぼんやり考え事をしていると

かなり熱烈歓迎を3匹から受ける、喰われなそうで一安心だ。

喰われるかと思って一応美味しくないですよ。と言おうと思ったが一先ずは大丈夫であろうか。


(顔と頭はよだれまみれだが)


だって3匹ゴロゴロ言ってるし。

ライオンはネコ科だったろ?ならうちで飼ってる猫オコメさん/8歳

オカマ

と対して変わんないだろう。

サイズは・・・まぁ、甘噛みされたら腕もげる位違うけど。



「わ、分かったから、舐め舐めしなくて大丈夫だから、な!・・・よしよし」


とりあえずボスっぽい、金色のライオンの鼻を撫でてみる。


(猫界では、鼻つんは挨拶だったよな)



(結毛並みやわらかいんだな。・・・

つか・・・・・・俺の手小さくね?・・・・こいつらの顔の大きさにしたって小さくね?)


バッ


「ちっさ!!!!何これ、ちっさ!!5歳児かっての!!」


まさか、まさか、まさか。



バッ、バサバサッ

俺は立ち上がって自分を確認してみると、大量の青々とした葉が落ちた。


「あり?なんでこんな葉っぱが・・・つか!!俺ま真っ裸じゃん!・・・やっぱり若返ってるぅぅぅうううううううう!!!!!てかないぃぃいいいいいい!!!!!!」


俺は視認した。下半身をみて。長年連れ添った相棒もいなければ、大人ではケアしている人でなければある筈のアレが。

敢えて断言はしない。だってつるつるなんだもんとしか俺は言えない。



「がっでーーーーむ!!」



ライオン達を見ると、五体投地よろしくばりの膝から崩れている俺を保護者顔で見守ってくれているらしい。


「なぁ、鏡・・いや池とか湖とかあるかな?」

半ばやけっぱちで聞いてみる。なりふり構っていられない。

すると言葉を理解したように、ライオン達が振り返りながら俺を見ていた。

どうやら案内してくれるらしい。


「あ、ありがとう!!」


3匹の後ろについてしばらく歩いていると、かなり広く明るい湖についた。


「ほぇ~・・・綺麗な所だな。」


ここの湖だけ別空間の神聖な場所です。って言われても信じてしまいそうなほど綺麗で厳かな場所だった。



「あ、そうだった」


俺は姿を確認すべく、湖に近づいた。

そして後悔した。

THE美少年。あ、違った付いてないから美少女か

あ~

水面に映るのはDA・RE・DA?


「いやいや!ウィーン少年合唱団かよ!いや天使か。まさかね~じゃあ気を取り直して・・・って変わんないんかいっ!!!」

結局水面に映る美少女は俺で間違いなかった。

一人ボケ・つっこみが湖一帯に響き渡る。


まじまじと自分の顔であろう姿を見てみる。

金髪の様な銀髪の様なプラチナブロンドヘアーに真緑の瞳のくりくりおめめ。



日本に居る父よ、母よ。

あなたの息子は性別を超え、随分顔面偏差値がレベルアップをしたようです。

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