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1話終わりは突然

ありふれた人生


本当に普通。大学に進学して、人並に挫折を味わいながら入社試験を突破し保険会社に入社した。

入社と同時に一人暮らしも始めた。

米も炊いたことねえけど


テンパってたら5年くらい経過していたし、なんか余裕出てきたと思ったら更に3年の年月が経っていた。


気が付いたら30歳になっていた。はえーな。こないだ成人式でスーツ買った気がするんだが・・・?

よく上司が言ってた、年々1年が早く感じるって。


ほんとにな。


もう30歳なのか。

俺30年間何してたかな?控え目な中学時代と高校が男子校で顔面偏差値中の下の俺氏。

大学で彼女と淡い期待込めた大学生活は、残念ながら理系の学部だったからか圧倒的女子の少なさ。


それでカノジョヲツクレト?

バイトも女の子と知り会えるかもと、カフェでバイトするが全員彼氏持ち。

なんだ?この不運。


・・

・・・・

あれ

いやもしかして俺の顔か?俺の顔が中の下って思ってたのは俺だけで、もっとアレがアレなのか?


いやもう考えるのはよそう。

・・・彼女?・・・そんなものはいない。

正確には年齢=彼女がいないが正しいとも言う。

両親から幾度なく心配という名の近所の誰それが結婚しただの間接的プレッシャー半端なし。


面倒で仕事に打ち込むことにした。

孤独は消えないが、生活に困ることはない。

よし、リア充共俺に仕事持ってこい!むしろ持ってきてくれっ!!頼むこんなクリスマス迎えたくないんだ!


・・

・・・・


「如月、まだ帰んねえの?もう22時まわったぜ?」


ちょっとくたびれたスーツを着た同期の神田が聞いてきた。

別の名でクリぼっち仲間。


「あー、あとちょっとなんだが年末休みもあるだろ?ちと早巻でコレかたそうと思ってな」



「え、まじかよ。真面目か?真面目ちゃんなんですか如月さん?神田さん一人寂しく帰っちゃいますけど?仕事しちゃいます?神田さんクリぼっちだけどお酒飲んで帰ろうと思うけど?」


「お前さんもアレね、やけっぱちなのね。しゃーねえ、ぼっち同士仲良く飲みに行くか!」


「おう!おう!片付けちまえ、こんな日に俺ら二人でよく頑張ったしな俺はビールが飲めれば何処でもいいぜ!!それに明日は休みだしパァーっと飲もうぜ」


神田含む俺らの代は100人を超える人数が入社したが、そのうち今では30人もいない。

全国各地に配属されるから、正直同じ年齢のやつがいるのは珍しい。

神田とは入社してから一緒だから、本当いろんな意味で同志だ。神田はかなり恰好良いしモテるが、ちょっと残念な奴だ。疲れるとよくオネエで話しかけてくる。


最近はゲイ説まで流れてるのを神田が知ってから、オネエは控えたらしい(それが却って逆効果だったらしいが・・・)


「おーし。鍵かけるべ。はーい10秒以内で10・9・8・7・・・ハイ、0ぉ!!」


「ちょ神田さん?!ちゃんと数えて?!なんで10秒設けたよっ」


片付けもそこそこに、行きつけの居酒屋に向かうことにした。





「そういやお前最近、部長の所によく呼ばれてるけど、なんかしたんか?」


「むむっ?!いや~ん、如月ちゃんったらエッチぃ~そんなに見てたの~ぉ」


「イエ、コッチミナイデクダサイ」


「引くな引くな笑・・・まぁな。お前なら言ってもいいか。

俺な今年の3月で会社辞めるんだわ」


「は?・・何言ってんの?」


「まじまじ。俺一人っ子だろ?それで田舎の親父たちも高齢だしな、見合いの話がでてきたさ。

今までは流してたんだけど親父が去年足折ってから、ずっと不調でよ。あぁ親父たちも年くったなって。そうしたら孫の顔みせてやれないのかなって思ってたんだが…」


「・・・・・・・」


「それで引継ぎとか諸々話してたんだわ、ずっとお前に直接言わなきゃとは思ってたんだが…遅くなっちまってスマンかった・・・」


「ここ辞めて、次はみつけたのかよ?」


「あぁ、設計会社に入社が決まってる。まさか大学ん時、嫌々やってたやつをやるとは思わなかったがな」


「・・・そうか。・・・じゃあ、新しい門出を祝わなきゃだな!」

「「乾杯」」




・・

・・・・・


「じゃあ、また来週な~!俺が居なくなるからって泣いちゃダメよ~」


「うるせえぞ、カマ田。死ぬわけじゃあるまし、お前が前見ろこけんぞ。じゃあまたな」




・・・なんか帰り道なんとも言えない寂しさがあった。

あぁ、あいつもとうとう辞めちまうのかと。

まぁ転職は悪いことじゃねえ、ただ結婚は・・・もう一緒にバカ騒ぎできない寂しさのが強い。



「・・・はぁ・・・俺もそろそろ見合いでもお袋たちにお願いしてみるかな・・・」

見合いで断られ続けたら、立ち直れない気もするが・・・


…ッ


「でもお袋にそんなツテあんかね?」



……ッゴ


…ゴガガガガッ!!!!!

プッー

「んあ?何の音だ‥・・よ」

プップウウウーーーーーーーーーーーン


キッキィーーーーーーーーー

‥‥ドゴッ!!!

ドサッ・・・・



・・・・

・・何だ明るい

・・・・あれコレなんだ地面・・・なのか・・?

なぜ俺は寝てる?・・・いまのはトラック…か


俺轢かれたのか



「い‥‥!!・・・・???!・・・ッ!!!」

何だ誰か喋ってる・・なんて言ったんだ聞こえない・・・


「・・・      ! ・・      」

あぁ済まないがもう少し大きな声で・・・



・・・寒い・・・

あぁ呆気ないもんだな。



短い人生すぎだろ、そうだな・・生まれ変われるんだとしたら、神様来世はもうちょい優遇してくれよ。

頼むぜ。・・・・・






初めまして!!

珊瑚です!やってまいりました異世界転生もの。


どうなることやら…

勝手知らずの未熟者ですので、どうぞよろしくお願い致します。

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