衝撃と事実は近いようで遠い存在
投稿遅くなってしまってすいません、最後までみていただけると嬉しいです┏○))
「何を作ればいいんだ……」
かけるは数日前、イリアに「科学を語るならそれらしい何かを作ってみろ」と言われて何を作ればいいのかと考えていた。
「決めた!」
かけるはそう言いながらにやけた。にやけるのには理由があった。
「鉄を作ろう……そしてイリアを驚かせよう……」
かけるが今回作ろうとしている鉄は、大量に入手した砂鉄から成る鉄で、地面に掘った剣の型に流し、鉄で出来た剣の形をした鉄の塊を作ろうとの魂胆である。
だがかけるは鉄の精錬する方法はわかるが精錬する術が無いことに気付く。
「よし、親父に釜戸借りるしかねーな……」
そして俺は親父に釜戸を借りることにした。
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「……親父ぃどうして釜戸使わせてくれないんだ?」
かけるは釜戸を借りれることを当然だと思っていたので、借りることが出来ないことに矛盾を感じつつ親父が使っていた釜戸を使うことを諦めた。
「……せめて理由を聞かせてくれよ」
かけるはそう言うとポケットに入れていたチョコを口に放り込む
「まず1つ。かけるお前は、前にもそうやって言って釜戸を使うと壊す。これは2回あったよな……。二度あることは三度あると俺が若い頃ブライスが言ってたんだ」
「二度あることは三度ある?なんだそれ……二度あることは三度あるとか関係ないだろ。よくわからん例えで誤魔化すなよ!んでブライスとは?」
俺は親父にそう聞くとどこかで聞いたことのある声がした。
「《スカー・ジェイ・ブライス・ロット》―――― 俺のことだろ?なぁレラク?」
(レラク……って誰だ?)
そう疑問をかけるが思うと、親父が答えた。
「かけるには教えてなかったが俺の名前だ」
「ええええええええええええ、嘘だろ??親父の名前初めて聞いたぞ……」
俺は10年という短い時間の中で最もな衝撃を受けた。そしてこの親子の会話を聞いて一番驚いているのがブライスだった。ブライスはかけるの親父のレラクが、どうして名前を言っていないか聞こうと思っていたがやめた。
「この親父やべぇ」
ブライスがボソッと呟くとそれに反応してレラクが答えた。
「はっ!お前も大概だろ」
確かにとブライスは思いつつとある事を思い出した。
「かけるくんだね、私の名前は先程言った通り、そしてこの国アストレアの現役」
ブライスはそして一呼吸を吐き言う。
「国お……」
「うるせうるせ今俺は忙しいんだよ。ったく時間取らせすぎだろ、いいよもう他の人のとこ行って借りるわ」
かけるはポケットに入っていたチョコを口に放り込みそう言った。
「えええー国王の俺を無視すんのかよ……」
ブライスはまじかというような顔でかけるを見つめていた。
「ぶふっ、悪いなブライス……せっかく来てくれたってのに、あいつは他人のことあんまり考えてないような気がするから……」
レラクは微笑しながらそう言った。
「せっかくかけるくんにロット家に代々伝わる50解の言ノ技説について教えようと思ったのにな。あの子は少し特別なな何かを感じる――――」
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