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八話  遠矢 探索に出かける。

いつもの通り遅くなりました<(_ _)>


俺は準備を整え家から出る。

家のスペアキーと車のキーを預け、もしもの時用に伯父宛の手紙も預ける。

まぁ死ぬつもりはないが、何があるか分からないからな…

伯父が良く言ってたな…


「今でも何が起こるか分からない。車に跳ねられるとか地震、隕石とか有り得ない事に巻き込まれるかも知れない。だからもしこんな状況で生きて行くなら、もし仲間が居たなら自分が居なくなった後の事でもキチンと生きていける様に準備してやれ。最悪、俺宛てに手紙を持たせれば助けてやるかもしれん。無論女で無ければ助けないし身体は使うがな。」


そう言ってニヤリと笑った。

あの時は身体を使う=労働と思っていたが今なら理解している。

それも言い含めて彼女達に説明した。

勿論皆、嫌そうな顔をしていたが…

最後に、


「その時は絶対に刃向かうな。楽に死にたいならな。詳しくは逢わないと理解出来ないだろうが、多分、今の時点でも数人は人を殺していても不思議でない。ゾンビなら数十体単位で始末していると思う。」


と、言い含めて…


さてと…取り敢えず桂駐屯地は確認しときたいな。

近くで手軽な足を探すか。



@@@@@@



エクストレイルを見つけた駐車場で手頃な乗用車、古い年式のクラウンに乗って国道171号線を京都方面に走らしている。

因みにクラウンの鍵は車体下部に張り付けてあった磁石ボックスに入っていた。

これも伯父からの情報だ。

予備キーを車体のどこかに隠すのは一昔前に流行っていたと言ってた。

しかし最近はスマートキーが当たり前の装備になってきているので廃れてきているとの事。

一応覚えておけ。と教えてくれていたのが役に立った。


少し走らせていると左側に大型ショッピングモールが見えた。

速度を落としつつ店の方を見ながら車を走らす。

一階の出入り口に2百ぐらい人だかりが見える。

勿論、人ではなくなっているが…

つまり出入口を封鎖して閉じこもっている人が居る。

それも、組織だって行動できる人数を、掌握しているリーダーもいると予想する。


伯父が言っていた。


「大型店舗での立て籠もりは、ある程度の行動ができる人数がいる。

資材搬入口も入れて四方にある出入口を全て封鎖するのはかなり危険だからな。

俺ならなら2階から封鎖する。

それを踏まえて、もし一階の出入り口を封鎖して立て籠もっているのを見つけたら逃げ込む先の一つとして覚えて置くと良い。勿論、周囲の地形建物を把握して逃げ出せる方法があるか考えてからな。

俺は近寄らないがな。」


澄ました顔で言う伯父に「なんで?」と聞いた返事は、


「多数が避難している場所には近寄りたくない。俺が手ぶらで逃げ込むのは考えられないから、持ち物の没収も有り得る。武器や非常食を取られてゆっくり落ち着けない処に行く意味はない。だがお前は状況によっては頼れ。そこそこ優秀なリーダーがいるだろうし、一人や数人で生きて行くには知識不足だからな。」


諭す様に言われた言葉に俺は反感を持ち、伯父に認められる様に頑張った。

しかし完全に認められる様にはならなかった。

その時に伯父が言った言葉。


「一人でも一年ぐらいなら生きて行けるだろう。しかしそれ以上生きるつもりなら人手は絶対にいる。今のお前じゃあ、仲間まで手が回らないだろ?それに何よりも雑学を覚えるより勉強を頑張れ。俺は金も時間も余っているから出来るんだからな。少なくとも大学ぐらいは出て、まだ興味があるなら教えてやろう。もし在学中に何かあれば頼ってこい。その時は俺の行動理念を全て教えてやろう。」


そう言って含み笑いをしながらノート二冊を差し出して来た。

非常時のサバイバルマニュアルで、


「見るのは良いが、のめり込んで学業を疎かにするなよ。」


と、釘を刺されたが。

あの会話から3年、俺は伯父に認められる人物になれただろうか?



俺は暫くショッピングモールを見ていたが、ゾンビがたかっている出入口が破られる事無く持ちこたえているのを確認すると車を発進させる。

クラクションを鳴らしこちらに誘導させるかと思ったが止めておく。

俺のした事で逆に呼び寄せる事になったらコトだしな!


高槻のショッピングモールから数百メートルぐらい走らせると右手側に鉄塔群が見えだす。

淀川変電所だ。

国道から見える位置を徐行しながら目を向けると見える範囲をバリケードで囲っていた。

思わず停止して見ていると乾いた音が偶に聞こえてくる。

双眼鏡を取り出し(市販品5980円 流石に伯父が持っている様な物は買えない。)バリケードの隙間を覗いていると迷彩柄の服を着て自動小銃を持っている人が見えた。


「自衛隊か!」


インフラが生きているからまだ抵抗していると思っていたが、自分の目で確認するとやっぱり感動するな!

流石に何処の部隊かまでここからでは確認出来ないが、まだ抵抗を続けている戦力が居る事に安心する。

多分、さっきのショッピングモールと連携していると予想して考える。

と、なると、この近辺の食料はないと思わないとな。

俺は変電所の方に敬礼をして京都方面に走らす。

先程までとは打って変わって気分よく鼻歌交じりで車を走らせ目的が完遂する事を信じて。











さて、色々ありますが裏は今月中に。

この続きは未定でお願いします。


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