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双剣使いの極狼零竜  作者: 闇&スカイ
2/4

『俺と君は相性がいい』

遅くなりすいません

「ん、んんっ?」

目が覚めると知らない天井。

(あぁ。そうだ。異世界転生したんだっけ)

起き上がり、当たりを見渡す。

(箱だっけな・・・?)

「あっ」

箱を見つけた。やけにでかい。

(何かびっくり箱みたいだな・・・)

開けてみるとカード2枚と、服があった。今気付いたが狼竜は全裸になっていた。とりあえず、入っている服に着替えた。

黒を基調とした、動きやすい服装。軽く手を守れる程度の黒革の小手。フードの着いた黒い上着。中には黒に似合う白のシャツ。スボンには剣差しがあった。靴は黒のブーツ。

(なんかほとんど黒だな)

「ん?」

カードを手に取るが特に何も書いていなかった。

(メモ帳とかかな?)

とりあえず、外に行こうと思い立ち上がった。扉を開けて外をみた。

「完全に異世界やわ・・・」

そう。なぜなら目の前にドラゴンがいたからだ。

「こんにちは」

(ドラゴンが話した!?)

「あれ?私達の言葉がわかりますか?」

「え?え、ええまぁ」

「わー。頭がいいんですね。私達はパポリニール語ってのか標準語なんですよ」

「はあ」

「ちなみに貴方は異世界人ですね?」

「え。どうしてそれを」

「はい。私の仕事は異世界人に説明をすることなので。でも最近はあまり来てないんですよー。10年ぶりです」

「そうですか」

とりあえず中に入ってもらい、説明を聞くことにした。

「えっと、来る前にフードの人と戦いましたか?」

「あぁ。はい」

「強かったですよねー」

「いや特には」

「え」

「真剣は怖かったけどそれ以外は別に」

「攻撃当てられました?」

「どっちの意味で?」

「貴方の意味で」

(こいつ・・・。わけわかんねぇ)

「あぁ、貴方は攻撃を当てましたかって意味です」

思い出してみた。あぁ、蹴ったな。

「はい。当てましたね」

「おおー。痛そうでした?」

(頼むぅう。ニコニコしないでくれええ!)

「顔だけなら」

「だから無理矢理なんですねえ」

ドラゴンは水を2口飲んだ。

「では、これからは話が長いですよ?1度しか言わないので耳の穴かっぽじってよおおく聞こえい!」

「あ、はい」

「この世界の名はアルフレッドです。魔法もあります。貴方が持っているカードは、能力や武器などがあります。ですが、何も書いてないですねぇ。それにカードも2枚・・・。ミスですかねえ」

「いや、俺に聞かれても・・・」

「そうですね。えーと。多分本当に必要な時は出てきますよ。能力名とかが。それで、あれ?もう言うことないや。それじゃあファイトです!」

(長くないじゃん!)

立ち上がり、出ていった。外を見ると、翼を広げて飛んでいた。

狼竜が転生された場所は高い高い山。だから、王都がよく見える。

「行ってみるか」





「ザワザワしてるなー」

30分くらい走ってきた。途中道に迷ったが。

露店がたくさん並ぶこの大通りはたくさんの人で賑やかだ。

立ち食いが主だが、外にテーブルなどが用意されている。

(装備してる人が多いなー)

本が露店にあったので読んでみた。

このアルフレッドにはモンスターがいる。種類は様々だが下級から極級まである。極級は未だに倒されたことは無く、現れたのも3回ぐらいという超極レアだ。種族が同じだがフォルムが違うのが3匹いる。アルフレッドに現れたのはこの3匹の1回ずつだ。パワーフォルム、エフェクトフォルム、シールドフォルムの3匹。正確には4匹だが。

このすべてのフォルムが合わさった、パーフェクトフォルムだ。現れたら最後人類が消えると言われている。

(戦いてぇぇ。でも、とりあえず剣を探そう)

剣屋に着いた。

(沢山あるなー)

「んっ?」

剣を眺めていると、刀があった。しかも、日本刀。

(この世界は地球の文化が無いんだと思ってた。まさか地球より高いとは)

「50000K!?」

狼竜が所持しているお金は箱にあった30000K。

(どうするかー)

すると、どこからか声が聞こえた。

「おい!モン駆除のとこ行って金稼ごうぜ!」

(モン駆除?)

歩いている街の人に聞いてみた。

「モン駆除?あぁ、モンスター駆除依頼所かな。そこで依頼を受けて、モンスターのとこに行って、倒す。そうすると、お金やら装備やらが貰えるよ」

「ありがとう」

(武器が無いけど行ってみるか)

数分歩いたら見えてきた。

(掲示板形式か)

「剥がせばいいのかな?」

剥がそうとした時、隣の女の子もこの紙を剥がそうとしていたらしく、同時に引っ張ってしまった。

「あ」

「え」

綺麗に半分に切れた紙を見つめながら交互に見合う。

「えっとー。どうしようかな」

困った顔で聞くと当然のように少女は言った。

「んなん決まってるだろ。依頼書が半分なんだ。ソロプレイがダブルプレイになっただけだろ」

あぁ。どうやら一緒に行くみたいです。





「おいあんた。名前は?」

「狼竜。綾辻狼竜だ」

「変わった名前だなー」

「そう?」

「うん。私はサクラ・アイヴェルクルム」

「サクラね。わかった」

今回倒しに行くのは、草原の白栄王[レッザー・バルム]。

難易度は上級。

「狼竜。武器無いの?」

「ないよ」

「殴るのか?」

「それしかないかなー」

(武器買うために受けるんだけどね)

「報酬は山分けなー」

「うん。えっと、25000!?これ、元々難しいんじゃない?」

「上級は20000から30000の間だぞ?」

「ソロプレイで余裕ならめっちゃ貰えるじゃん」

「そだな」

もう少し歩いたあと、草原の白栄王を見つけたので、奇襲をかけることにした。

「どうする?」

「狼竜が走り込んでちょっと足止めして、私が魔法と剣で倒す」

「わかった」

草原の白栄王が真反対を向いた時、勢い良く駆け出した。

かなり接近した時に、狼竜の存在に気付き、攻撃の構えをとる。

しかし、もう助走と蹴りの構えはしていた。

(俺の方が速い!)

助走した蹴りは強力だったらしく、8mぐらいの草原の白栄王を軽く吹っ飛ばした。

着地と同時に腰に回転を入れ、もう一度飛ぶ。それを3回やり、草原の白栄王の元まで行く。1度も止まることのないこの移動は、右足に威力が増すのがわかった。

「そい!」

頭を上げた草原の白栄王の鼻に、思いっきり叩き蹴った。

そして、左からサクラが出てきて手を切り落とす。

反撃をしてきた草原の白栄王の攻撃を余裕で避け、殴る。

「そろそろ・・・」

「終わりだ!」

もはや瀕死の草原の白栄王にサクラの剣と狼竜の蹴りが注ぐ。

「終わり・・・だ!」

サクラの斬撃が草原の白栄王をバラバラに切り刻んだ。

「終わったー」

「なんかさ、私達って相性いいね♪」

可愛らしい笑顔で依頼は幕を閉じた。

早く出せるようにします。やはり狼竜強い。

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