ナチュラルと謎の城に住み着く悪霊退治
ファントムガイコツを倒したナチュラルとサニーは、大扉が閉まっていることに気づき、別の場所から入ることにした。
城の外部から入るところは一つ。上り階段だった。ナチュラルとサニーは上り階段をつたって上り、屋上の入り口に着く。入り口にはシャドーが二体待ち構えていた。ナチュラルとサニーは魔法を駆使するが効果なく、苦戦を強いられた。
「!!!」
木の卵が割れ、中から森の妖精が生まれる。妖精の力でシャドーの防御力が落ち、ナチュラルとサニーは改心の一撃を放つ。ナチュラルとサニー、妖精は一度にいくつかレベルアップ。ナチュラルはライデイン、キアリー、イオラを覚えた。サニーはメラミ、バイキルト、ギラを覚えた。妖精は眠りの吐息、マホトラ、ルカナン、イオラを覚えた。
「ねえ、その妖精、名前付けてあげないと。どうする?」
ナチュラルは腕を組んで少し考え、妖精の名をホルンと付けた。
「・・・アリ・・・ガトウ」
覚えたての言葉を使ってホルンは喜んだ。
「そうだ。妖精の使い方教えてあげる。本でしか読んだことないけど、妖精は魔力の強い魔物を少しなら戦闘中に下げる効果持ってるみたい。でも、その効果は持ち主が強くなればなるほど上がるみたいよ。ナチュラル強くならないとね」
ナチュラルとサニーは新しい仲間を得て、城の奥に向かう。どうやら、そこに強い悪霊が住み着いているようだ。
サニーは急にトイレに行きたくなり、ナチュラルと引き返す。戦闘以外は妖精は自ら胸ポケットに入っている。二階の女子トイレから出てきたサニーは、袋に仕舞ってあった謎のランプを出し、炎でランプを灯す。ランプは辺りを照らし、周りでうごめいているシャドーたちを追い払う。
「ナチュラル。このランプ使えるわね」
サニーはナチュラルを引っ張り、王室へ歩く。王室の椅子の辺りを照らすと、やはり悪い強い悪霊がいた。
『げっ!見つかった!』
悪霊は逃げる。サニーは灯りで悪霊を追いながら、ベランダまで追い詰める。観念した悪霊はナチュラルとサニーに襲いかかってきた。
ファントムシャドーが現れた。妖精ホルンの効果でファントムシャドーの防御力ダウン。ファントムシャドーはマホカンタを使用。ナチュラルの攻撃。ファントムシャドーに20ダメージ。サニーの攻撃。ファントムシャドーに25ダメージ。ホルンの攻撃。ファントムシャドーに12ダメージ。ファントムシャドーはルカナン使用。ホルンの効果でナチュラルとサニーに防御力アップ。ファントムシャドーはマホカンタで跳ね返すも、フィールド全体に効果なし。ナチュラルの攻撃。ファントムシャドーに25ダメージ。サニーの攻撃。ファントムシャドーに27ダメージ。ホルンの攻撃。ファントムシャドーに10ダメージ。ファントムシャドーはマホカンタが切れた。ファントムシャドーの攻撃。ナチュラルに25ダメージ。ナチュラルはホイミで回復。サニーのバイキルトでホルンの攻撃力アップ。ホルンの攻撃。ファントムシャドーに28ダメージ。ファントムシャドーは敗れた。
『許しておくれよ〜。魔王様の命令で仕方なく住んでいただけだからよ〜』
悪霊ファントムシャドーは仲間を引き連れて消え去る。城は明るい色に包まれ、暗闇から解放された。
「さて、片付いたわね」
『お待ちになって、勇ましい子たち』
中から美しい女性が出てきた。
『私はこの城の王の妻でした。でも、ある日、魔王と名乗る魔物たちを率いてこの城を滅ぼしに来ました。私や王、兵士たちは抵抗しましたが、世界は闇に覆われていて勝ち目はありませんでした』
女王は城のタンスから一つの宝玉をナチュラルに渡す。
『これは代々、王家に護られてきた宝玉です。何かの縁でしょう。きっと、この宝玉はあなたたちは好い方向へ導いてくれるでしょう』
女王は姿を消す。周りはボヤけ、起きたらベッドの上だった。袋の中にはしっかりと宝玉があり、ポケットに妖精ホルンがスヤスヤと眠っていた。
「まあ、珍しい。見ない間にたくましくなったわね、ナチュラル。妖精さん、こんにちは。これからもよろしくね」
エミーシャは妖精ホルンに微笑み、下の階に降りていった。現実のような夢で、夢じゃない現実であった。