ナチュラルと暗い洞穴の謎
何度目かの魔物との戦いを経て、ようやく村に辿り着いたナチュラルとエミーシャは、シャインといわれる村の奥の一軒家に向かう。
ナチュラルは父親の顔を知らない。生まれた時に旅立ってしまったらしい。
「おお、坊ちゃん。こんなに大きくなられて」
このおじさんはマグさんといって、この一軒家を守る母親エミーシャの召使い?だという。
「あー、ナチュラル発見!」
上の階から少し年上の女の子がバタバタと降りてくる。エミーシャの話では、この女の子とは幼馴染?らしく、いつも遊びに付き合わせられる。
この少女は隣町の出身らしく、たまにこの村に来るらしい。
「お母さんたちがお話あるようだから、わたしたちはお外で遊びましょう」
ナチュラルは有無を言わさず連れていかれる。
「この村の古い言い伝え知ってる?」
「???」
ナチュラルは首を横に降る。
「世界を救う王が立ち上がりし時、まずこの村が襲われて、伝説の剣が奪われるんだって。嫌よね、こんな言い伝え。さあ、お爺さんがいる洞窟に行きましょう」
少女は少し歩くと立ち止まり、
「ところで、私の名前ちゃんと覚えてね。私はサニー。覚えなさいよ」
ナチュラルはサニーに手を引かれ、洞窟に向かう。この洞窟は、防具屋の奥にある暗い洞穴と違い、人がちゃんと手入れしてあり、宿屋になっている。
「困ったのう。薬草を探しに行った商人が帰って来ないわい」
お爺さんの困った表情を見て、
「今日は大変そうね。近くにある物置き小屋に行きましょう」
またサニーに連れられ、少し立派な誰でも入れる物置き小屋に行く。
「ところであんたさ。その袋に入ってる物は何?」
ナチュラルは袋から木の卵を取り出す。
「へえー、それ木の妖精の卵じゃない。それは人が成長することで生まれる卵の一つよ。他にもたくさんあるけど、今は仕舞っておきなさい」
サニーは物置き小屋の扉を開け、子ども用の武器や防具を荒らして探す。ナチュラルはそこで、木の剣を見つける。続いて、銅の鎧を見つける。サニーはさんざん荒らして、銅の剣と謎のランプを装備していた。
「今日はこの辺にしておきましょうね。お母さんたちが心配していると思うわ」
「!!!」
サニーに勢いよく掴まれ、家へ素早く走らされる。
「よく遊んでたわね。では、シャンさん明日はお任せください」
サニーは母親シャンに抱きつき、
「ありがとうございます。行くわよ、サニー」
「待たね〜、ナチュラル〜」
サニーは手を振り、少し離れた別の宿屋に歩いていった。
「少しお休み、ナチュラル。疲れたでしょう」
エミーシャに抱かれて、ナチュラルはベッドに入る。
ナチュラルが目を覚ました時は、もう夕方になっていた。
「坊ちゃん。もうすぐ夕食ですので、お外で遊んで来たらどうです?」
「そうね。お母さん、今は忙しいから、夕食までに帰って来るのよ」
「!!!」
ナチュラルは頷き、外に出る。家の外は夕方で景色が良かった。ナチュラルは洞穴に行き、その中に入る。中は涼しく、鍾乳洞のようで明るかった。
「!!!」
アホスライムと駄目コウモリが現れた。ナチュラルはアホスライムに15ダメージ。アホスライムは消し飛んだ。駄目コウモリの攻撃。ナチュラルは6ダメージ。ナチュラルは駄目コウモリに攻撃して、10ダメージを与えて撃破。ナチュラルはレベルアップ。ホイミを覚えた。
ナチュラルは洞穴の地下に降り、アホスライム三匹に襲われている商人を見つける。ナチュラルはアホスライム三匹を撃破してレベルアップ。ファイヤを覚える。
「坊や、ありがとう。これはお礼の薬草あげる。おじさん忙しいから、外で待ってるよ」
商人は素早く洞穴から出て行った。ナチュラルが洞穴を出ると辺りは真っ暗で、急いで家に戻る。マグさんはようやく帰って来たナチュラルを見てホッとして、椅子に座らせて夕方の支度をする。