少年ナチュラルの初陣
少年ナチュラルは、部屋に戻って身支度の準備を始める。まだあまり言葉を知らないナチュラルは、なかなか喋ることができないが動きに関しては一人前だった。
ナチュラルが船の出口に向かうと、様々な異国の人が入ってくる。
「!!!」
ナチュラルは驚き、足をこけそうになる。それをエミーシャが抱き起こし、ちゃんと立たせる。
「お待たせ、ナチュラル。さあ、港に降りましょうね」
「またご贔屓に、エミーシャさん!」
船長が手を振って船を港から出し、船はゆっくりと遠ざかっていく。ナチュラルはエミーシャに連れられ、港の一軒家に入る。
「こりゃ、驚いた。エミーシャさんじゃないかい!」
年配のおばさんは驚き、主人を叩き起こす。
「驚きましたよ、イテテ。ところで、その坊やはまさか?」
主人のおじさんは目を輝かせ、ナチュラルに微笑む。
「ナチュラル。港で遊んでいなさい。でも、港から出て、森へ行ってはなりませんよ」
ナチュラルは方位磁石をもらい、一軒家を出る。ナチュラルは近くの物置き小屋に行き、珍しいアイテムを触る。まだ装備できないアイテムも多いが、子どもでも持つことのできる、というか子どもしか装備できないアイテムがいくつかある。
「???」
ナチュラルは木の棒や小さい帽子などを装備し、物珍しい木の卵を発見した。木の卵を袋に入れ、物置き小屋から離れ、森のすぐ近くに入る。
「!!!」
スライムと子ガラスが現れた。
ナチュラルは木の棒でスライムを攻撃。スライムは5ダメージ。スライムと子ガラスの攻撃でナチュラルは8ダメージ。
「!!!」
エミーシャが仲間に入り、ナチュラルを回復。
「フレイムスター!」
エミーシャの強力魔法で、スライムと子ガラスは消滅。ナチュラルはレベルアップ。
「まったくこの子は。傷をお見せ」
エミーシャは回復魔法でナチュラルの傷を治す。
「すぐそこに、村があるからそこまで行きましょうね」
エミーシャは指差し、少し見えるくらいの場所に村があった。