第23話「ドキッ不安だらけの野外授業」挿絵有
色鉛筆でノエルとトーカ描いてみました。スマホなので画質は悪しからず。途中で疲れたので塗っていない箇所もあります。
今回は物凄く短め、次回は長くできるよう努力します
グエルドラード南東に位置する大森林、ここはグエルドラード近辺において最も多彩な魔物が生息している場所でもある。
「よーし、んじゃこれから各班がもしもってときのために便りになる奴等を紹介するぞ」
「トーカです。素早い動きを取り入れた魔法戦闘を得意としてます。よろしくー!」
「拙者ユキカゲ!見ての通り斥候職でゴザルよ。よろしくでゴザル!」
「私はノエルと言う。アマトとは唯一無二の戦友だ。小難しい技は苦手でな、主に力に物言わせた戦いを得いとしている。得物はこのハルバードだ。よろしく頼む」
「私はシロです。主に剣と盾を使っています。よろしくお願いしますね」
「以上、俺の愉快な仲間たちだ。言いたいことはあるだろうが、とりあえず出発するぞー」
森の中を突き進む、今回の目標は大量発生しているらしいブルボアと言う魔物だ。ギルドで調べたところ、ざっくりと言ってしまえばデカイ猪だ。だが猪と言っても中々油断できないようで書物によればなんと突進中に向きを全方位に変えることができるので、ろくに調べもしないダメ冒険者はしょっちゅうずたぼろにされたり殺されたりするんだとか。
ちなみに肉がうまいらしい。
今回の以来は討伐数によって報酬金も変わるので殲滅する気で頑張るぞ。
「先生、ブルボアとの戦闘にはやはりコツのようなものがあるのでありますか?」
「そうだな、おっとユキカゲがブルボアを捉えたらしい。んじゃ今からそれを見せるからよく見とけよ!」
ユキカゲが指差す方へ向かうと確かにブルボアが居た。う、牛?でけぇなおい。
ブルボアが此方に気付き、突進を行う。
ブルボアは避けても追撃をされる可能性が非常に高い。つまり、
「【ガード】!」
タンク役が受け止めてしまえば良いだけの話だ。
「今だ!」
「にんにん!土遁【クイックサンド】!」
ユキカゲの無詠唱で発動した魔法クイックサンドにより、ブルボアの足元が柔らかくなり足の付け根まで体が地面に沈み動きが鈍る。
トーカに雷が集う、トーカの十八番雷魔法だ。
「雷の精霊ヴォルトよ、我が命に従い槍と成せ!ぬぬぬ~……チャージ完了!貫け【サンダースピア】!」
槍状に圧縮された雷の唸りがブルボアを突き抜け、焼き焦がす。だがブルボアはまだその巨体を震わし暴れる。
シロが追撃をかけんと迫り、スキルを放つ。
「【ソードスラスト】!行きます、【腸裂き】!」
横腹が切り裂かれ桃色のブツがこぼれ落ちる。この臭いにも随分と慣れたものだ。
「苦しいだろう…。安心しろ、屠殺は一瞬にして完了だ!【首断ち】!」
ズドンとバターを切るかのように何の抵抗もなくスッと刃が通り、そして地面と言う終着駅へと向かい…めり込む。遅れて首が地面へと停車した。
「食材ゲットだぜ!あ、こんな感じでやれば安全だと思うんで各自頑張れよ」
「「「はい…」」」
内心生徒は思う、無茶言うなと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いやー無理でしょー。なにあれレベル高すぎ」
女子生徒の一人ティルテは愚ちる。何を弱気な。
「いや、私が防ぎその間に攻撃を叩き込めば行けるであります!」
今こそ、先生の教えを試すとき。あの地獄の訓練の生かすときだ。
「では私がバインド系で動きを止めますわ。雷、火、水、氷、風、土、どれが効果的かしら?」
「そんな上手くいくかねー」
凛とした声が響き渡る。
「大丈夫だろう。アマトの教え子ならば容易く成せるはずだ」
バッと振り向くとそこには銀髪の綺麗な女性、ノエルさんがいた。
「うわーノエルさん格好いいなー」
「はは…よく言われるな。後は生まれてくる性別を間違えたともな」
「あ、それ分かるかも。なんかノエルさんておっぱいが付いてる王子様って感じっすよねー」
ティルテがセクハラ紛いの発言をする。
「しかし、あれっすよねー。先生のパーティーってハーレムですよねー。誰が本妻なんすか?」
ちょ、ティルテのやつ何を聞いている。失礼だろう。
「アマトと私達はそう言う関係ではないぞ?まあ家族同然ではあるがな」
「ふーん、恋愛感情はないと?じゃあ先生がそこのエリーとイチャラブしてもなんとも思わないってことですかー?」
一瞬考えこむノエルさん。
「それは……ぐぬぬ!なにやら苛ついてきたぞ、無性に殴り飛ばしたい気分だ!」
「うわ意外。ノエルさんって独占欲強いみたいっすねー。やっぱ恋愛感情もってんじゃないですかー。」
頬を赤らめるノエルさん、綺麗でありますなー。
「わ、私がアマトを好いているだと?」
「そそ、無自覚かもしんないすけどー。ノエルさん先生のことガチラブってますって!好きなんですよ先生のことがー」
「そ、そうか私はアマトが好きなのか。…だが例え私がアマトに惚れていようがこの気持ちを伝えるつもりは毛頭無い」
? 何ででありましょう?
「知り合いから聞いたのだがな、命を懸ける場で恋人のことで注意散漫となり討ち死んでしまった者がいたそうだ。アマトが大丈夫でも私がそうなるかもしれないからな、今はこのままで良いのだ」
「へー、それもノエルさんの選択っすからね。口出しはしませんけどねー」
ガサッと前方より音がなり、場に緊張が走る。
「ブルボア確認!構えるであります!」
エリーがサンダーバインドの詠唱を始める。それに合わせるように挑発を発動しブルボアの注意を引き付ける。
ブルボアが突進を始め、粉塵を巻き上げながら迫ってくる。
ブルボアとの距離はどんどん狭まる。
全神経を尖らせ、盾とブルボアとの接触を待つ。
っ!今だ!
「【ガード】!」
体が軋むがジャストガードに成功し、ブルボアの巨体を止めることができた。
「【サンダーバインド】!」
エリーのサンダーバインドによりブルボアの動きが鈍る。
「ティルテ!エリー!あれでいくであります!」
「あーい」
「ええ、よくってよ」
ティルテとエリーが剣を構え、
「「【ソードラッシュ】!」」
ブルボアに際限無き斬撃を浴びせ続け、そして同時に私がバスターエッジを溜める。
合図もなしに私はバスターエッジを放つ、だがティルテとエリーは長年の感覚で退避する。
「【バスターエッジ】!!」
一刀両断、ブルボアの首を跳ね絶命させる。
勝った。
「ひえー。なんとかなるもんだねー、まぁソードラッシュのせいでかなりしんどいけど」
「ぜぇ…ぜぇ…こ、このくらい朝飯前ですわ!」
「先生からガードの扱い方を教わっていなければアウトだったかも…であります」
パチパチと拍手が聞こえる。
「うむ、おめでとう。アマトの生徒ならば成し遂げられると思っていたぞ。この班のノルマは達成だな、この奥に野営地点があるから待っていろ。私は他の班を見て回らなければいけないからな、また後でな」
手をヒラヒラと振りノエルさんは森の中に消えていった。
「えー、待ち時間でガールズトークしたかったのにー」
「ここで話すのもなんですし、その野営地点とやらに向かいますわよ」
「さて、他の班はどうなってるでありますかねー」
トーカ「次回、男だらけの野外授業~ボロリもあるでよ~」
アマトウ「ねぇよ」
ユキカゲ「ボロリ?胸でゴザルか?」
アマトウ「真っ先になぜ胸を連想すんだよ。ユキカゲも男ってことか」
ユキカゲ「え、胸以外にボロリする箇所があるでゴザルか?」
アマトウ「え」
ユキカゲ「え」




