第14話「パルン~大樹のある町5~」
通りすがりの冒険者に話しかける。
ギルドを勢いに任せて飛び出したわけだが、石蜥蜴が目撃された場所を聞いてなかった。何も考えずに行動してしまう、俺の悪癖だ。
その冒険者が言うには、ツリフの西にあるアド鉱山付近の森で確認されたそうだ。
「成る程、西か」
俺の目的は、単独で石蜥蜴の群れを倒すことだ。殲滅とまではいかんだろうが、数さえ減らせば多少はNPCの被害を抑えられるはず。
個人的な感情だが、シロさんには死んで欲しくない。たとえ、ゲームのNPCでデータの集合体だとしても、親しい人が死ぬは嫌だ。
それに死なないプレイヤーだからこそ、こんな無鉄砲な行動が許される。プレイヤーがやらずして誰がやるのか。
ツリフを出る前に装備を整える。ポーションの補充、予備の盾を購入や防具の修繕を済ませ、ステータスの確認をする。
お、重戦士がレベル2になってる。はて何故レベルアップしたのか、そう言えば掲示板で種族レベル以外のレベルはプレイヤーのとった行動で経験値が変動する。とか書いてあったな。
と言うことは、昨日の丘ソリはモンスターを倒すのと同等の経験値だったわけか。こっちのダメージも酷かったのも関係するのだろうか。
職業をタッチしてウインドウを開く、【重装士】が追加されていた。早速変更して重装士にジョブチェンジする。
盾使いのレベル分の能力値、ステータスPが減少した。
現状での弱体化はかなり痛いが、近場の魔物を倒しつつ石蜥蜴に向かえば大丈夫だろう。
だが念には念をおして、掲示板に応援を求める。距離が距離なんで期待はしないが、なにもしないよりはましだろう。
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【僕の股間が】~AO総合攻略スレpart17~【アルティメットフレイム】
1:名無しの槍使い
建てたぞww
2:名無しの火魔法使い
へぇ…僕に喧嘩売るなんていい度胸してるね
後で尻に火魔法ぶちこんでやるよ
3:名無しの水魔法使い
おや~?
まさかのカップリング誕生ですね~
4:名無しの女剣士
槍「もう我慢できねぇ…。おい火魔、尻を貸せ。」
って感じで抉り突きを放ったり
5:名無しの女召喚師
槍「おおおぁ!これでフィニッシュだ、三段突きぃ!!」
って感じで獣のように抱き合ったり?
6:名無しの女弓使い
火魔「僕のショートスタッフがアルティメットフレイムしそうだよぉ!」
って感じで火魔きゅんが攻められるわけですね。
わかります
7:名無しの槍使い
勘弁してくれ…
いやマジで
8:名無しの戦士
槍使いに草が生えてないの久し振りだなw
9:トーカ
βでゴブリンに殺られたとき以来ですね
~以降雑談スレ化~
557:アマトウ
ツリフと言う町で守護者ロックドラゴンの討伐イベントが発生した。
現在付近に居るプレイヤーは俺だけ、このままだと明後日にはNPCの討伐隊が出る。
かなりの被害が予想されるため、参加できる人はツリフまで来て欲しい。
ノースベルグ国王に俺の仲間だと言えばツリフに転送してくれるはずなので、移動手段は心配しなくていい。
俺はこれから単独で石蜥蜴の群れに向かう、これ以降は掲示板には来れないので悪しからず。
558:トーカ
先輩待っててください!すぐに向かいます!
559:拙者ユキカゲ
特急馬車なら城下町パルンからギリギリで間に合うでゴザルな
560:アクイラ
我々も向かうべきか…
561:名無しの槍使い
行くべきだ
このままだとβのノースベルグみたいに滅ぼされるかもしれねぇしな…
562:イグサ
その可能性は高いですね
563:名無しのシーフ
我ら忍十傑衆の孫六隊が向かったようで御座る
さらに風の黄昏が動いたとマゴロクから報告が上がったで御座る
564:名無しの片手剣使い
質問ごめん
忍十傑衆の隊分けってどんな基準なの?
コタロウとサイゾウが同じ隊に居るし、いろいろおかしくない?
565:名無しの槍使い
情報統合スレに行けks
と言いたい所だが、俺は優しいから教えてやるわw
元々忍十傑衆は忍者好きな奴等が人種、性別関係無しに集まった10人から始まったギルドなわけww
その内メンバーが増えて、それから○○隊って分けたんだよw
史実通りに分けるとコタロウは風魔忍者で他は伊賀と甲賀ばっかだからボッチになるわけよw
だからごちゃ混ぜ隊分けなんだよw
長文スマソww
あ、ユキカゲは実在しない忍者だった希ガスw
566:名無しの片手剣使い
わざわざありがとう
タイピング早いね
567:名無しの槍使い
思考入力使えよw
手動めんどいだろw
タwイwピwンwグww乙www
568:イグサ
槍使いさん、あまり挑発的な言動は控えるように
話を戻しましょう、ロックドラゴン対策についてはどうしましょうか
~以降対策について議論が続く~
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町を発って早2時間。ゴブリンやスライムと戯れていたら職業レベルが10上がった。
ゴブリンが群れで此方へ移動してたってことは、石蜥蜴から逃げてきた可能性が高いかもしれん。この様子だと結構近いかもな。
グルルルル…
…マジで近かった。といっても風に消されそうな程、かなり小さなうなり声だけど。
周りを見渡すがそれっぽい姿は見当たらない。となると森の中か。
森へ足を踏み入れる。この視界の悪さだ、神経を尖らせ急襲に備えながら足を進む。今回ばかりは油断も迂闊な行動もしない。
静かに動く。音が近い、この先にきっと石蜥蜴が居るだろう。
木々の間を抜けると、石蜥蜴が岩を食べていた。どうやら奴等の主食は岩石だ。糞も岩石っぽい、いや鉱石か?
ともかく、奴等が此方に気づく前に仕掛けよう。俺は店で買った【THスパイクシールド 】を構える。
「【ステップ】!【ステップ】!【シールドバッシュ】!!」
ギャンッ!
「ッッ!!硬っ!」
想像はしてたが硬い、ダメージは問題なく通るが手応えが鈍い。やりにくいな。
石蜥蜴が尻尾を振るうが、それを【ガード】し受け止める。
「【ステップ】、【シールドチャージ】!!」
修行で手に入れた突進力をぶち当てる。石蜥蜴が吹き飛ぶが、横から別個体がこちらへ向かってくる。
「【ファイアボール】!」
ダメージ目的ではなく、視界を塞ぐために放つ。俺の無詠唱だと威力はほとんど無いようなものだ。端から威力には期待はしていない。
「【ステップ】!【ステップ】、【シールドチャージ】ッ!!」
横へ避けて、奴の横っ腹にステップで勢いをつけたシールドチャージをぶちこむ。当然吹き飛ぶ。
追撃、一気に弱った2匹をしとめ、辺りを見る。後5匹か…、これなら行けるか。
グゥルル…
だが、その考えは瞬く間にぶち壊された。奥から聞こえてきたそのうなり声は、石蜥蜴がまだ奥にうじゃうじゃと居ることを表している。
とりあえずこの5匹をこの場から引き離そう、5匹もキツいが増えるよりかは遥かにマシだ。
俺は後ろの森に走り出した、それを追うように石蜥蜴も走り出した。この戦法を繰り返せば、今日中には殲滅できるだろう。
「こっちだ!蜥蜴野郎!!」
現在のステータス
アマトウ:ヒューマン (レベル36)
職業:重装士(レベル13)
性別:男
ステータス
HP =390+240=630
MP =390
STR=40+12=52
DEF=87+24+65=176
AGI=40
INT=40
DEX=40
スキル
【盾:レベル43】:【シールドバッシュ】【スローイング シールド】【ラッシュバッシュ】【シールドチャージ】
【体術:レベル11】:【体当たり】【チャージ】
【基本技能:レベル47】:【ガード】【ステップ】【ジャ ンプ】
【風魔法:レベル3】:【ドライブリーゼ】
【槍術:レベル3】:なし
【火魔法:レベル2】:【ファイアボール】
取得職業:【戦士:レベル14】【盾使い:レベル 38】【魔法使い:レベル1】【重戦士:レベル2】【重装士:レベル13】
装備
武器:右手:神穿チ星ヲ抉ル者弐式(ATK + 28、追加スキル【ロスト パイル】)
左手:THスパイクシールド(DEF +18、ATK
16)
頭:なし
胸:シャツ(DEF +1)
腕:なし
腰:通気性の良いズボン(DEF +1)
脚:なし
装飾品:なし
統一装備:赫炎ノ王鎧(DEF+ 47、装備制限全身鎧、火属性 耐性(弱))
ストーンリザードのソロ推奨レベルは合計50~60 くらいです。PTなら30~40程度、ただし近接職は相応のDEFがない場合二~三撃で沈みます。
次回、石蜥蜴殲滅




