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Artemis Online   作者: 氷結トマト
第一章「箱庭の中」
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第13話「パルン~大樹のある町4~」

王城内が慌ただしい、探していた加護者が見つかったことが原因だ。


だが城へ連れてはこない。何故ならその加護者が既に討伐を始め、多数のゴブリンの巣を潰しているからだ。


それに、その加護者の仲間が今この城内に転移してくる。呼び寄せる必要は無いだろう。


ポータルが輝き出す。加護者が転移してきたのだ。程なく輝きは収まり、ポータルの前には二人の加護者が立っていた。


「加護者よ、パルンへよくぞ参られた」


そして加護者は開口一番にこう告げた。


「あれ?先輩のお迎えは?」


……彼を呼べば良かった、パルン王は彼女等に一抹の不安を感じるのだった。




ーーーーーーーーーーーーー

〈アマトウ視点〉


チュンチュン


窓から朝日が差し込み顔を照らす。眩さに顔をしかめつつ上体を起こす。


「ぅぁぁ…朝か…」


瞼をごしごしと擦り、頭が覚醒するのを待つ。


あれ、俺宿屋に帰ったっけ?


瞼を擦り終え、その右手をしずかに下ろす。


むにゅ


…っ!!こ、この柔くて温かく心地よい感覚は…!よくある展開的なっ!…ま、まさかな、そんなはずは無い。そんな展開は普通酔っぱらった翌朝とか起きるもんだ。


そーっと右手へ視線を移す。


「……んん」


触っていたのはシロさんのお腹だった。セーフ!いやどちらかと言えばアウトだが、お腹だから個人的にセーフだ!


し、しかし何で俺のベッドに…


「んに…あ、おふぁおうございまふ…」


「お、おはようございますシロさん」


もしかしたら何か間違いがあった可能性がある。とりあえずシロさんに年齢を聞いてみよう。


「ふぁ……16歳…でふ」


じゅ、じゅじゅじゅ16歳!?ヤバイぞこれ、リアルなら間違いなく犯罪だ。HENTAI紳士の仲間入りは御免だぞ。


「し、シロさん?昨日何かありましたか?」


「んー…アマトウさんの手当てをして…そのまま寝ました」


っしゃ!!セーフ!おめでとう俺、有り難う俺!!


そう言えば、昨日は丘ソリを受け止めて……そのまま寝たのか。


すんすん


にしても服が汗臭いな…洗うか。ベッドから降りると足に物が当たった、ふと見れば俺の全身鎧が置かれていた。


「うわ!血と何かがへばりついてる…これも洗わないと」


アイテムポーチから革のブーツを出して履く。


「じゃあシロさん、装備を洗ってきますね」


「あ、待ってください!私もお洗濯があるので行きます!」


耳と尻尾がピンと立つ。完全に目が覚めたようだ。シロさんと一緒に町を通る川へ向かう。



ゴシゴシ


「意外と綺麗に落ちるな…。よし、鎧終わり!」


さて後は今着てる服………マズイ。今、着替えると産まれたままの姿になってしまう。


よし、作戦はこうだ。


シロさんの気をそらす→全装備パージ→瞬時に替えの服を装備、これだ!


「シロさん!あ、あんな所に何かありますよ!!」


今だ!


瞬時に装備を外すーー、


「………」


「…………」


シロさんは微動だにせず、こちらを見ている。


アルェー?おっかしいナー…


「きゃあああっ!!」


「うわああああっ!!」


は、恥ずかしい。こんなことなら普通によそを向いてもらえば良かった。


いや、まてよ。


パンツ以外を装備ウインドウで入れ替える→パンツを入れ替える→終わり


こっちで行けば…いや、もう終わったことだ。気にすまい……。


因みにパンツは装備欄に枠がなく、ただ脱ぐか履くかの選択欄しかない。





服を着替えた俺は土下座で謝罪をした。


「す、すみませんでした!」


「あ、頭をあげて下さい。気にしてませんから…」


ぬおおぉ、この俺を許してくれるのか……おぉ女神シロさん、不思議と後光が見える。………後光が射してるとおもったら太陽だった。


と、とりあえず服と鎧を乾かそう。


「【ドライブリーゼ】」


乾燥した風が手から放たれる。


「わー、アマトウさん魔法が使えるんですねー」


「これだけですよ。仲間に教えて貰ったんです」


本当に覚えてて良かった。すごい便利なんだよこの魔法。


「シロさんは使えないんですか?」


「4つ使えます、【ファイアボール】と【ファイアスマッシュ】、【サンダーボール】と【サンダースマッシュ】を覚えてますよー 」


使えるのか、なんか一個しか使えないのが情けなくなってきた。そろそろ攻撃魔法覚えようかな…。






ーーーーーーーーーーーーー

〈シロ視点〉



アマトウさんにはお仲間さんが居るらしいです。


…お仲間さんが来たら、ここを出て旅に行くのかな。なんだか…嫌だな。



アマトウさんに服を乾かしてもらい、一応干して置きます。そのまま家に置こうとしたらアマトウさんが、太陽の光に干すとより綺麗になるので乾いてても干したほうがいいと言ったのです。


成る程、アマトウさんは物知りなんですね。


その後ギルドに向かう途中、アマトウさんは魔法店でスクロールを購入しました。


どうやら【ファイアボール】を購入したようです。アマトウさんの装備は赤で統一されていますし、火が好きなのでしょうか。



何やらギルドが騒がしいです。


「あ、シロちゃん大変ですよ!この町の近域で【ロックドラゴン】と【ストーンリザード】の群れが目撃されたました!」


これは本当に大変です。ストーンリザードは鉱山の周辺に棲息する魔物で、好んで岩石や鉱石を食べます。その影響で体は固く、魔法に耐性を持ちます。


ロックドラゴンは鉱山内部にあるダンジョンの守護者です。動きは鈍いですが、圧倒的な防御力を誇るらしいです。


「とうとう、あのダンジョンからも守護者が出てきたんですね…」


噂には聞いてましたが本当に出てくるなんて…。


「現在ギルドでは、大規模緊急クエストとして全冒険者に参加を呼びけてます。…シロちゃんには悪いけど、これは強制です…。そこの赤い人もです」


討伐へ向かうのは明後日だそうです。アマトウさんの方を見ると、


「……ると……メインの……か…」


何か喋っているようですが周りが煩くて聞こえません。もしかしたら、既にロックドラゴンの対策でも考えているのかもしれません。


「ごめんシロさん。討伐に備えて準備しないといけないから、…ちょっと出掛けてきます」


「え?あ、アマトウさん!」


アマトウさんはどこかに行ってしまいました。一体何を準備するのでしょう。


私も明後日に備えて準備しよう、死なないためにも。




アマトウ:ヒューマン (レベル33)

職業:重戦士(レベル2)

性別:男

ステータス

HP =360+20=370

MP =360

STR=37+2=39

DEF=69+2+72=143

AGI=37-4=33

INT=37

DEX=37


スキル

【盾:レベル41】:【シールドバッシュ】【スローイング シールド】【ラッシュバッシュ】【シールドチャージ】

【体術:レベル11】:【体当たり】【チャージ】

【基本技能:レベル46】:【ガード】【ステップ】【ジャ ンプ】

【風魔法:レベル3】:【ドライブリーゼ】

【槍術:レベル3】:なし

【火魔法:レベル1】:【ファイアボール】


取得職業:【戦士:レベル14】【盾使い:レベル 38】【魔法使い:レベル1】【重戦士:レベル2】【重装士:レベル1】



装備

武器:右手:神穿チ星ヲ抉ル者弐式(ATK + 28、追加スキ ル【ロスト パイル】)

左手:赫炎ノ楯(DEF +23、AGI -4、火属性耐性(弱)、火属性付加(弱))

頭:なし

胸:シャツ(DEF +1)

腕:なし

腰:通気性の良いズボン(DEF +1)

脚:なし

装飾品:なし

統一装備:赫炎ノ王鎧(DEF+ 47、装備制限全身鎧、火属性 耐性(弱))



次回、フライング討伐

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