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Artemis Online   作者: 氷結トマト
第一章「箱庭の中」
11/30

閑話「ユキカゲの打倒ゲルマン忍者」

短いです

〈掲示板にて〉


332:名無しのシーフ

拙者らの仲間がレッドゴブリンと言う上位モンスターと戦ったそうで御座る


333:名無しの槍使い

まwwじwwかww

ただでさえやっかいなゴブリンがwww


334:拙者ユキカゲ

名無しのシーフが被ったのでネームに変えたでゴザル

因みにガードしたアマトウ殿は吹っ飛ばされたでゴザル


335:名無しのシーフ

ユキカゲが来たので後は任せるで御座る


336:名無しの槍使い

盾野郎がww

ザマァwww


337:アクイラ

現時点で最強の盾が吹っ飛ばされる…

悪夢だな……


338:トーカ

>>336

その粗末なご自慢の槍にサンダースマッシュしますよ


339:名無しの槍使い


340:名無しの戦士

ざまあ^^


341:イグサ

攻撃力はどんな感じ?


342:トーカ

動きを止めるまでチャージで突っ込んで来たんですけど、真横を通過されただけで吹き飛ばされてレッドゲージになりました

あとチャージ中は魔法が弾かれました


343:名無しの火魔法使い

そんな化け物良く倒せたね


344:名無しの槍使い

全くだわw


345:拙者ユキカゲ

ウィンドカッターで傷を作る→傷口にダガーを刺す→ダガーにサンダースマッシュ→止めのロストパイル


346:名無しの火魔法使い

うわ、エグい


347:アクイラ

まて、ロストパイルなんてスキルは知らんぞ


348:トーカ

夢工房製のユニーク武器のスキルだよー

一回使っただけで壊れたけどねー

名前はパイルランサー、値段は1万5千Gです


349:名無しの槍使い

たけぇ!


350:イグサ

ところでその彼は?

街には居ないみたいだけど


351:名無しの水魔法使い

そういえばみてないですね~


352:拙者ユキカゲ

アマトウ殿は強制クエストでノースベルグの隣国、パルンへ向かったでゴザル

拙者達も早くゲルマン忍者を倒してパルンへいきたいでゴザルよ


353:トーカ

ユキカゲのせいで先輩と離ればなれ…


354:イグサ

他の街かぁ、いいなー

南はβで大体行ったので北の街とか行ってたみたいですね


355:名無しの騎士

そういえばβの時はゴブリンが北に溢れかえって、結局攻略不可能だったんだよね


356:拙者ユキカゲ

あれは恐らく、ゴブリンキングを放置したことと、アマトウ殿が助けた騎士たちがβでは死んでしまったことが関係するのではと思うでゴザル


357:アクイラ

このままだと滅ぼされる国が出るかもしれんな。


358:名無しの戦士

つまりあれか、姫様が森の中で襲われたりするイベントを見逃してしまいバッドエンドまっしぐらみたいな


359:名無しの槍使い

ま、そんな感じじゃねw


360:名無しの大剣使い

そういえば、トップギルドの「風の黄昏」がノースベルグに行ったらしいな


361:アクイラ

見かけないと思ったが……まさか北に行っていたとはな


362:イグサ

これで北の攻略も進みますね


363:名無しの火魔法使い

早いとこ南のダンジョンも解放しないとね


364:名無しの片手剣使い

ところでダンジョンボスは守護者なのか?

教えてβプレイヤー!


365:拙者ユキカゲ

ダンジョンボスとは、文字どおりダンジョンのボスでゴザル

守護者とは、ダンジョン内を徘徊したりもしくは守護者部屋と呼ばれるエリアにいる者のことでゴザルよ

因みに守護者はβの時と変更されてるダンジョンもあるでゴザル

β時の南の守護者はゲルマン忍者ではなく強化型リキッドスライムでゴザッた


366:名無しの片手剣使い

へー勉強になったよ

ありがとう


367:イグサ

では皆さんゲルマン忍者討伐戦で会いましょう




ーーーーーーーーーーーーー


拙者が所属するギルド「忍十傑衆」は、拙者を含む十人のリーダーがそれぞれ隊を持ち、日夜フィールドを駆ける斥候職集団でゴザル


そんな拙者らの本作戦における役割は、逸速くゲルマン忍者の位置を特定することでゴザル。


「前方目確!距離200で御座る!」


ハンゾウが目標を発見したようだ。伝令係が素早くメッセージを飛ばす。


「拙者ら雪影隊で足留めをするでゴザル!総員続くでゴザル!!」


「「「「承知!!」」」」


【壁走り】と【ジャンプ】を併用する。


木から木へ跳び写り移動する。


視界の端を凄まじい速度で木が過ぎて行く。


ゲルマン忍者の周囲を取り囲み、【投擲】を発動させる。


「「「「円月輪!」」」」


ヒュンッ


チャクラムが敵を切り裂いた。


それと同時に頭上より落ちてくる影、ユキカゲはダガーを叩き込む。


「【串刺し】!」


ドッ


刺さると同時に体重をかけダガーを押し込む。


ズグッ


バシャッ


途端ゲルマン忍者は崩れ、そして消えた。


「消えたでゴザル!」


「探知系スキルに反応無し!で御座る!」


ありえない。探知系スキルに反応が無いと言うことは死んだか、それとも範囲外にーー


はっと気づき、周りへ急ぎ知らせる。


「下でゴザル!!」


ズズズッ


「うわああぁぁっ!!」


ドスッ


一人やられた。


自分は何と迂闊でゴザろう。相手は元はスライム系だ、ゲルだってコアがある。最初にコアの位置を特定してから攻撃するべきでゴザった。


ゲルマン忍者はその小刀を突き立て、次々と仲間を切り捨てて行く。


そして拙者に向かい疾走する。


小刀が連続で叩き込まれる。拙者はゴブリンとの修業を思い出しながらパリィの構えをとる。


ゴブリンよりも攻撃速度は速いが防げないほどではない。拙者は一太刀一太刀を確実に弾いていく。


しかし、このままでは押し負ける…。諦めが心をよぎりーー



「やあ待たせたね、ユキカゲ。【フレイム バインド】」


そのとき、聞き慣れた声と共に焔の鎖が奴を捕縛する。彼こそが名無しの火魔法使い。


「カッコつけてんじゃねぇよ、【三段突き】!!」


「間に合いましたね!」


イグサ殿、槍使い殿。


「バインドが効いている今が好機だ!全員持てるスキルを叩き込め!!」


アクイラ殿。


皆が己の最強のスキルを放つ。


「ふふふははははっ!僕が産み出した魔法だ!喰らえ、火の多重合成魔法【アルティメット フレイム】!」


「貫け!【抉り突き】 !!」


「行くぞ、【ガイアスタンプ】!!」




そして、ゲルマン忍者のボディからコアが露出した。


ガシッ


「行って!ユキカゲ!!」


ブゥンッ!!


トーカ殿が拙者をジャイアントスイングし、ゲルマン忍者目掛け投げ飛ばす。


少し驚いたがこの勢いを利用し、刺し貫く。


「【串刺し】!!」


ピシッ


ゲルマン忍者のコアにヒビが入り、そして砕けた。


『〈ワールドメッセージ〉ユキカゲさんが守護者ゲルマン忍者を討伐しました。これよりイシュテス南のダンジョンへのプレイヤー進入不可を解除します』


「「「よっしゃああぁぁっ!!」」」


「うわーい!やったでゴザル!!」


守護者討伐に皆が歓声を上げる。


「おいユキカゲ、今回の討伐はお前の手柄だ。ドロップ武器はお前が使え」


槍使いが小刀を差し出す。


「し、しかし拙者は止めを刺しただけでゴザル」


「皆の意思だよ、ユキカゲ。君がβの頃から欲しがっていた小刀タイプじゃないか、受けとりなよ」


火魔法使い殿…。


拙者は小刀を有り難く受け取り、皆と帰路についた。その日は皆でお祭り騒ぎだったでゴザル。




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