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Artemis Online   作者: 氷結トマト
第一章「箱庭の中」
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第9話「ノースベルグ3」

「退け!トーカ!」


赤い身体は真っ直ぐトーカへ向かう。


俺は赤ゴブの前に割り込み【ガード】を発動した。





ーーーーーーーーーーーーー

〈レッドゴブリン視点〉


俺は名も知らぬ森に生まれ育った。群れのなかでも俺は、一際目立つ存在だった。頭が良く、腕っぷし

も強いからだ。


俺には夢がある。いつか、ヒトの街を奪い、ゴブリンの国を作るのだ。


ある日、長老が皆を集めた。何でもゴブリンの王がダンジョンから解放されたらしい。あの忌々しいダンジョンからだ。


皆は同じ事を考えた。「王に街を献上しよう」と、その意思は瞬く間に他のゴブリンに伝わり、大群となった。


勝てると思った、しかし俺達は負けた。


途中までは優勢だった。だが黒い鎧と白い鎧が仲間を引き連れてきた。そいつらは強かった。この戦いでレッドゴブリンへ進化した俺でも勝てない程だ。


俺はより多くの仲間を逃がすため、この力を振るい続けた。そして、俺も頃合いを見て逃げた。



仲間が殺された。3人のヒトだ、一人は獣人のようだ。俺は怒りに身を任せーーー


「グルァィァアァアアッ!(くたばれヒューマンッ!)」


走りだした。





ーーーーーーーーーーーーー

〈アマトウ視点〉


バンッ!


俺の体が宙を舞った。地面へ叩きつけられ、ようやく意識がはっきりとする。


こいつ、ガードの上から吹き飛ばしやがった!


トーカ達へ目を向ければ、奴に攻撃を放とうとしていた。


「風の精霊シルフよ、我が呼び声に応え刄を成せ。【ウィンドカッター】!」


「【投擲】、秘技円月輪を喰らうでゴザル!」


キィン!ギャン!


しかしレッドゴブリンは、まるで何も無かったかの如く突き進む。


間違いない。あれは、【チャージ】だ。だとしたら、あれを正面から受け止めなければ勝機はない。


「目には目を、チャージにはチャージだ!喰らえ【シールドチャージ】!」


赤と赤がぶつかり合い、辺りへ衝撃が舞う。


「足さえ止めりゃこっちのもんだ!【ラッシュバッシュ】!」


奴も負けじと応戦する。殴る、防ぎ、殴り、防がれ、殴られる。


ヒュンッ ブシュッ


突然、レッドゴブリンの頭が斬られ血が噴き出す。トーカのウィンドカッターだ。


「ユキカゲ!」


「承知でゴザル!秘技、【串刺し】!」


ズグッ


ウィンドカッターでできた傷口へダガーを突き立て、押し込んだ。うわぁ、ありゃ痛いわ。


トーカはレッドゴブリンの頭上へ舞い跳び、ダガーへ掌を向ける。


「喰らいなさい、私の十八番!ゼロ距離【サンダースマッシュ】!!」


バリバリバリバリッ!!!


ブスブスと音をたて、赤黒く焦げるレッドゴブリン。


「やったでゴザルか?」


「馬鹿野郎!そんなこと言ったらーー」


「グラアァオオォアァ!!」


立ち上がり、先ほどの倍以上のスピードで此方へ迫りくる。


「言わんこっちゃねぇ!!」


あれはシールドチャージじゃ止められないな。


「ユキカゲ、トーカ!切り札を使う、下がってろ!!」


俺はパイルランサーを構え、【ロストパイル】を発動する。


内部で圧縮された炎が先端部を押し上げ、噴き出した。


赤と赤が再び衝突した。辺り一面が爆炎に包まれ、黒煙が立ち上る。


「「アマトウ殿(先輩)!!」」


ボヒュッ


黒煙から人影が転がりでる。


「うわっちゃっちゃっ!!ひ、火属性耐性が無ければ死んでたぞ!おい!」


あ、あぶねー。なんて欠陥品だよ、威力はスゲーけどさ。


煙が消えたら素材回収して街に帰ろう。早く寝たい、あぁ水浴びしてえ





ーーーーーーーーーーーーー

〈レッドゴブリン視点〉


あぁ……俺は死んだのか。


すまない皆、敵は討てなかった。


「気にすんなよ、それよりほらあっちに行こうぜ。旨そうな木の実を見つけたんだ」


これは、幻か?いや、幻でも良い。今はアイツと共に木の実を見に行こう。


「皆もあっちに居るぜ。ほらこっちだ」


「あぁ分かった…行こうか」


ありがとう神よ。せめて、この夢が長く続くようにーー






ーーーーーーーーーーーーー

〈アマトウ視点〉


レッドゴブリン討伐から3日経った。


あの後、一度イシュテスに戻り武器の修繕やレッドゴブリンの素材で強化した後。またノースベルグへ帰ってきた。


ユキカゲはゲルマン忍者を討伐するためにイシュテスに残り、おまけでトーカも置いてきた。


「アマトウ殿ー!拙者、直ぐにゲルマン忍者を討伐して、合流するでゴザルよー!」


右腕をブンブン振るユキカゲ。て言うかアイツ、固定パーティーに成る気満々だな。構わんけど。



ノースベルグの料理街で昼飯を食っていると、兵士に連行された。なんでも、レッドゴブリン討伐のことで王様から話しがあるとの事。


なんでも、赤ゴブはかなり厄介なモンスターだったらしく。かなりの犠牲を覚悟で部隊を編成していたところ、俺たちが討伐したと。


つまりあれだ、なんか厄介なイベントに巻き込まれてる気がする。


このままだと、そなたの腕を見込んで云々討伐に協力云々とか言われそう。


「貴公の腕を見込んで頼みがある。実は近頃、隣国であるパルンにて、モンスターの被害が拡大している。そこで貴公にはパルンに赴き、冒険者としてモンスターを討伐して欲しいのだ」


ほら、やっぱり来た。さて、どうしようか。


「しかし、一人では……」


「貴公の仲間にも伝え、我が騎士からも討伐隊を編成し直ぐに向かわせる。安心するが良い。」


ぐぐぐ、強制イベントか。でも新しいマップ情報を手に入れる良い機会かも知れない。


他のプレイヤーが此方に来るまでに、出来るだけ遠くまでのフィールド情報があれば結果的に早いクリアに繋がるはずだ。そう、信じよう。


距離を聞くと、隣国パルンは特急馬車で4日はかかるらしい。4日かー遠いな。てか特急て何ぞ?


「案ずるな、我が城には転移門がある。加護者限定の一方通行だがな」


神官っぽい人に転移門とやらに連れて行かれる。これが各街とかにあれば移動が楽なのにな。


神官っぽい人がなにやら詠唱を始める。


そうだ、ユキカゲとトーカにあっちに行くこと伝えとこう。メッセージ送信、と。


いつの間にか体が光に包まれている。


「さて、パルンにはどんなイベントが待ってんだろうな。厄介なイベントじゃなければ良いけど」




ーーーーーーーーーーーーー

〈ミリア視点〉


「王様!姫様が暴れています!」


先ほどから姫様は暴れまわっている。原因はあのタテ男のせいだ。


ドタドタドタ バン!


「お父様!なぜアマトが来ていると教えてくれなかったのだ!嫌がらせか!」


「ひ、姫様。そのお言葉遣いはー「黙れ!」ーはい……」


最近姫様が冷たい気がします。


「お前が居れば共に馬車で行くと言い出しかねんだろう。…それに出来るだけ早く、パルンへ送りたかったのだ。お前もパルンの状態を知っているだろう」


「うぐっ、ならば直ぐに私も出発する!友を一人で戦わせるなど、私は我慢できん!」


姫様の中でタテ男は何と戦っているのだろう?パルンのモンスターなら大丈夫だと思いますが。


さて、私も出発の準備をしましょうか。




アマトウ:ヒューマン (レベル28)

職業:盾使い(レベル15)

性別:男

ステータス

HP =310+140=450

MP =310

STR=32

DEF=73+42+72=187

AGI=32-4=28

INT=32

DEX=32


スキル

【盾:レベル31】:【シールドバッシュ】【スローイング シールド】【ラッシュバッシュ】【シールドチャージ】

【体術:レベル11】:【体当たり】【チャージ】

【基本技能:レベル43】:【ガード】【ステップ】【ジャ ンプ】

【風魔法:レベル2】:【ドライブリーゼ】

【槍術:レベル3】:なし


取得職業:【戦士:レベル14】【盾使い:レベル 15】


装備

武器:右手:神穿チ星ヲ抉ル者弐式(ATK + 28、追加スキル【ロスト パイル】)

左手:赫炎ノ楯(DEF +23、AGI -4、火属性耐性(弱)、火属 性付加(弱))

頭:なし

胸:シャツ(DEF +1)

腕:なし

腰:通気性の良いズボン(DEF +1)

脚:なし

装飾品:なし

統一装備:赫炎ノ王鎧(DEF+ 47、装備制限全身鎧、火属性耐性(弱))




次回、ようこそパルンへ


ユキカゲ視点の閑話が入るかもしれませんけ

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