学園黙示録 最悪の日 第1章〈始まり〉
20XX年、すべてが終わってしまった日。
俺、松葉龍はある高校の2年生であった。その日は日曜日で学校も部活も休みで週のなかでも最高の日であった。俺は家にいた。
龍:「暇だから誰か家に誘うか…となると、落合と鈴木にメールするか。」
龍:「よし、メール送信‼後は返信を待つか…」
5分後、二人からメールが返信され、僕の家に遊びに来る事になった。
この時、僕は二人と遊べると思っていた。しかし、この後最悪な事が起こる事を僕は予想もしなかった…
メールの返信後、落合は5分くらいで家についた。落合は中学からの付き合いで互いの家に泊まったり祭りで一緒に行ったりとした仲だ。
鈴木を待っていたが、30分たっても来なく電話をしてみたがでなかった。鈴木の家は俺の家から10分で着くほどの距離だから、遅くとも20分までしかかからない。仕方なく落合と一緒に鈴木が来るまでゲームをする事にした。しかし、1時間たっても鈴木がこないのでもう一度電話をしてみた。今度はつながり、俺は言った。
龍:「今どこにいるんだよ?落合ももう来てるし早くこいよ。」
しかし、鈴木からは返事がなくただ枯れた声で「ぁーぁ」と聴こえるだけだった。俺はふざけてるのかな?とおもったが、携帯越しになにやら違う人の声が聴こえ耳をすましてみた。かすかだ、悲鳴とわかったのだ。
龍:「鈴木!悲鳴が聴こえないか?」
鈴木:「…………………」
鈴木からは返事がなくただ、枯れた声だけが聴こえた。
おかしいと思い、落合に今の事を話して電話を切り鈴木を迎えに行く事にした。
外に出た時、俺と落合はおかしいと思った。
あちこちから煙りらしきものが出ていた。
龍:「なん…なんだ…」
落合:「火事か?」
俺と落合はよく分からなかった。だが、今は鈴木を迎えに行くのが先だと思い自転車に乗ろうとした、しかし、落合は何か見て怯えているような顔をしていた。
龍:「どうした?いくぞ。」
落合:「あれ…」
落合の見ている方へ顔を向けたら、なにやら茶髪で髪の長い女性が道路の真ん中で座り込んでいる。なんで座り込んでいるのかなと思って見ていたら、何故落合が怯えているかが
すぐに分かった。
龍:「おい…あの女の人のそばに横たわっている人って、血まみれだよな…」
落合:「そうだよね、しかも、なんかおかしくない?えぐられたような後がみえるけど…」
二人の話し声が聴こえたのかその女性はゆらりと立ち上がり、こちらへおぼつかない足取りでよってきた。
龍:「なんか、こっちに来たけど…」
落合:「助けをもとめてるのかな…?」
しかし、女性が近づいてくるのにつれて二人は女性の様子がおかしいのに気がついた。
その女性も横たわっていた人とほどではないが、血がいくらかついており肌の色が青ざめていた。まるでゾンビのようだ。
龍:「なんか、やばくないか?」
落合:「なんか、やばいよね?
二人が話した瞬間、女性が二人へおぼつかない足取でを口を空けて襲ってきた。