必要 自信×改善
夜。
自室。
結衣。
机の上。
資料。
チェック済みのメモ。
自信「よし!」
結衣「終わった!」
自信「完璧!」
改善「その言葉は嫌いだ」
結衣「いた」
改善「完璧は確認不足の始まりだ」
自信「出たな」
改善「見せろ」
自信「これでいける」
改善「根拠は」
自信「ある」
改善「何だ」
自信「経験」
改善「雑だ」
自信「便利だ」
不安「でもズレてたら?」
後悔「前も似た判断で修正入った」
責任感「根拠が必要だ」
自信「結果が根拠だ」
改善「その結果は“過去の環境”だ」
改善「今回も同じとは限らない」
自信「違っても対応する」
改善「事後対応は改善じゃない」
結衣「……いや、どっちも正しく聞こえるんだけど」
自信「失敗しても戻せる前提で動く」
改善「戻す前提で動くな」
自信「じゃあ聞くけど」
自信「完璧にしてから動いて間に合うのか?」
静か。
改善「間に合わせるために精度を上げる」
自信「その間に終わる」
結衣「うわ、これは平行線」
改善「情報が足りない」
自信「足りなくても進める」
改善「危険だ」
自信「止まる方が危険だ」
好奇心「ねぇ」
全員「?」
好奇心「どっちも“怖い”って言ってない?」
静か。
自信「怖くない」
改善「怖さではなく確率だ」
好奇心「じゃあさ」
好奇心「怖いのに動いてるのと」
好奇心「怖いから止めてるのって」
好奇心「どっちが正しいの?」
沈黙。
責任感「……どちらも必要だ」
後悔「状況次第だ」
不安「決められない」
自信「私は“今は動く側”だ」
改善「俺は“今は詰める側”だ」
結衣「じゃあ結論出ないじゃん」
改善「出さなくていい」
自信「出すべきだ」
空気が少し揺れる。
改善「結論を急ぐと誤差が出る」
自信「結論を遅らせると機会が消える」
結衣「どっちも仕事で嫌なやつだなこれ」
結衣「仲悪いなぁ」
自信「でも」
自信「俺だけだと勢いで突っ込む」
改善「俺だけだと動けなくなる」
自信「だから腹立つ」
改善「だから腹立つ」
結衣「そこ一緒なんだ」
静か。
二人、同時に腕を組む。
自信「……」
改善「……」
結衣「目合わせなよ」
自信「嫌だ」
改善「嫌だ」
結衣「小学生?」
好奇心「じゃあ一緒にやれば?」
静か。
自信「嫌だ」
改善「嫌だ」
全員「なんで!?」
自信「こいつ細かい」
改善「こいつ雑だ」
自信「でも」
改善「でも」
全員「お?」
自信「一人よりはマシだ」
改善「一人よりはマシだ」
全員「仲良し!」
自信「違う!」
改善「違う!」
好奇心「この二人一緒なら最強じゃない?」
自信「当然!」
改善「認める」
全員「おお!」
自信「ただし」
改善「ただし」
全員「来た」
自信「私が先に出る」
改善「俺が後ろで整える」
自信「勝手に直すな」
改善「勝手に進めるな」
自信「できる!」
改善「だから俺に見せろ!」
自信「できる!」
改善「見せろ!」
結衣「……」
結衣「仲悪いと思ってたけど」
結衣「なんか息合ってない?」
自信「良い!」
改善「良くはない」
全員「どっちだよ!!」
自信「でも必要だろ?」
改善「……」
改善「まぁな」
全員「認めた!」
改善「認めただけだ」
自信「仲良し!」
改善「違う」




