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あたしは混じりたい

作者: 歌川 詩季
掲載日:2025/04/28

 シチュー好き。

 どぶねずみ色と飼いねずみ色のまだらになるまで

 あたしは混じりたい


 トマトの酸味をバナナの甘みがひきたてる

 とびっきりのケチャップになるまで

 あたしは混じりたい


 シュー生地(きじ)のなかで二世帯住宅をやめた

 生クリームとカスタードクリームの六畳一間のように

 あたしは混じりたい


 しっかりと色の染まった牛乳の底で

 まだとけのこったココアの粉が

 厚く泥をはったりしないように

 あたしは混じりたい


 光と闇 炎と氷 風と壁 翼と鎖

 あたしに()相反(あいはん)するものを

 内包して外装して

 拒みあいつつも愛しあえるようになるまででいいんだ

 鍵をあけたシチュー鍋の重い(ふた)を持ちあげたら

 (かぎ)のついたかき混ぜ棒でぐるぐるしてやるから

 あたしば混じりたい


 だれかと なにかとじゃなく

 あたしは あたしと混じりたい

 どちらかといえば、クリームシチュー派。

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