爆弾発言
「お前さ、好きなやついるだろ。
去年も今年も一緒のクラス、かつ、小学校が俺達と違うやつで。」
中2で隣の席になったヤマダ、
いきなりの爆弾発言。
「は??
何言ってんの?」
間違っていない情報だけど
タナカとははっきり言われず
それしか返答できない私。
「俺もなかなか難しい位置にいるわけよ。
お前が好きなやつも知ってるけど
お前のことを好きなやつも知ってるわけよ。
矢印違うんだよ。
どうするんだよ。」
ナニヲイッテイルノカナ ヤマダクン
私の思考回路停止。
「なんていうんですかね、
お前の暗号解けたみたいよタナカ。」
私の思考回路停止継続中。
「俺的には先にお前がタナカを好きらしいっぽい情報入手してたから、、、
しかも俺、バレンタインデーの日、タナカの靴箱の前のお前見ちゃってるんだよね。
あ、その暗号の解読当たってるな
と思ったね。
あ、タナカにはそうなの?みたいな返事しかしてないからな。
アッタリ〜!とか言ってないぞ。」
(どこからの情報なのよ、、、
てかあの日見られてた!?ヤマダに!?
最悪だ、、、。
そして何で勝手に話を進めているのよ、、、)
「あ、タナカは俺にだけしか言ってないらしいから大丈夫。
安心しろ。
まあ俺にだけっていうのが、俺への信頼度高いからだな。
人柄だな。」
、、、
いつの間にか自分自慢してるけど、、、
「ただなぁ
別のヤツからお前を好きなことを相談されてる俺としては
かなり辛いものがある。
タナカもイイヤツだけど、
ヤマトもイイヤツだぞ。
ヤマトと去年仲良かっただろ?
ヤマトはどうなんだよ。」
なんでいきなりサトウヤマト君の話が出てきた。
「要するにヤマトお前のこと好きなんだけど。
ヤマトにする気ない?」
「は?」
それしか答えられずに授業のベルがなり
話が終わった。