卒業
「私が過ごしてきた3年間はとても充実したものでした。
大切な家族、大切な先生方、大切な仲間、大切な人、誰一人かけていてはこの3年間はおくれませんでした。
本当にありがとうございました。
私は明日、他県の高校へ旅立ちます。
大好きなサッカーを精一杯やりにいきます。
また再会した時はお互い心身共に一回り大きくなって出会いましょう!」
ヤマト君の答辞の最後はそんな言葉だった。
ヤマト君はカンペをもたず
まっすぐ前をむいて
最後まで間違えることなく
自分の言葉で言い切った。
「ありきたりだけど、やっぱり最後は絶対入れたい言葉なんだなって自分の立場になって思い知ったよ。」
そんな話を一緒に帰宅した時にヤマト君は話してた。
「卒業式の時はこの下書き文章はアカリに持っていて欲しい。
もう暗記したし、読むんじゃなくて皆をみて話したい。
先生もそれでいいと言ってくれた。」
そう言って私に託してくれた下書きの紙は今、
私の制服のジャケットのポケットに入っている。
ああ、本当に明日行くんだな、、、
と私はヤマト君の答辞をみながら考えていた。
まだ実感はない。
卒業証書をもらい
先生や皆と校庭で最後の別れと写真撮影が始まる。
「最後、2人で制服の写真とれよ!」
とヤマダがはやしたて
嬉し恥ずかし写真を撮った。
皆がいるとあまり話せなくて
「また夜電話する」
と言われたくらいだった。
仲いいメンバーで
終わらない話に花を咲かせ
夕方皆名残惜しそうに家に帰った。
(まあ、春休み皆で遊ぶ予定はたっぷり入っているんだけど。)




