【現在】抱きしめたかった
「アカリは今でも体温低いの?」
「え?私?もちろんだよ。
むしろ年齢上がって末端冷え性だってことに気が付きましたよ。
だから太りやすいし、まいっちゃうよね~。」
「そうか。
クリスマスの時さ、アカリが体温低いって聞いて、
え?抱きしめるチャンスじゃい?
「冷たいなら温めてあげようか?」とか言って、
抱きしめられるんじゃない?とか思ってたんだよね~。
まあ、シャイな俺にはハードル高かったわ。」
「何それ!すごいキザじゃん。ヤマト君ではないね。」
「だよな。わかってる。わかってるよ!
手をつないだだけで、照れすぎてアカリのこと見れなくなったしな!
でも、受験前に抱きしめて、お互い頑張ろうなって言いたかったんだよ。
抱きしめたかったよ。アカリと近づきたかった。」
「そ、そうか~。
でも、私にとってはヤマト君がまさか手を繋いでくれるなんて思わなかったから。
うん。すごい嬉しかったよ。
手を離した時はちょっと寂しかったし。
あ~!なんか、熱くなってきた!何言ってんの、私も。」
「ははは。照れるな。まじで。
とりあえず、手を繋げただけあの時の俺は合格だったのかな~。
あの後は電話もあまり出来なくなったというか、しなかったしな。
アカリから電話してくれることは、一回も!なかったしな。」
「ご、ごめん。なんとなく、ヤマト君が電話してくれるのを待ってたよね。
今更私からできないし、受験で気を使ってくれているんだろうなって思ってたし。」
「年明けにあっという間に俺の受験は終わって、アカリの受験の前に電話するかすごい迷ったわ。
そもそも俺が合格したって言っていいもんかも良く分からなかったし。」
「風の噂で?、ヤマト君の合格は私も知ってたけど、
おめでとうっていうタイミングも私もないし。
わざわざクラスに行くのもハードル高いし。
でも、結局前々日位に電話くれたよね。
あえて前日じゃないところがヤマト君っぽかったよね。




