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1組22番

私はタナカが好きだけど


タナカは他のクラスの人が好きで。


ヤマト君は私が好きだけど


私はタナカが好きで。


恋はそういうことが多い。


でも中学生の恋はまだまだ単純ではある。


ただ四六時中好きな人のことを考えて。


ただ両思いになりたいと考えて。


付きあったら何したいのかとかあまり考えてなくて。


漫画とか小説の知識を少し知ってるだけ。


私はとにかくタナカタナカタナカ。


脳内全てタナカ(笑)


とにかく自分の気持ちを知って欲しくて


バレンタインデーにチョコをあげようと決めた。


でも直前になって


絶対叶うことはないと思い


名前はふせて


「好きです 0122より」


とメッセージをいれて


とにかくバレないように鞄に入れた。


見られてなかったはずだった。


でもヤマダに見られてたのを後で知った。


私はとにかく思いを伝えただけでかなり満足していた。


思いを伝えたら


さっぱりしてしまった自分もいて。


恋ってこんなものか〜


と思ってた。



といいつつも


奇跡が起こって両思いになれたらいいのに。


私を好きになってくれたらいいのに。


とも考えてもいた。


タナカの視線があの人を追いかけるのを見ると


やっぱりズキズキした。


タナカからは当然返事もなかった。


まあ、当たり前。


自分がわからないように暗号にしたんだから。


きっとわからないと思ってた。



1組22番


0122



クラスと出席番号を書いた私の暗号。


気が付かないと思ってた。



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