手が触れた
「こんなに大きかったかな?久々で忘れちゃってたよ。」
「俺はこっちに越してきたのが中学入ってからだから、ここにくるの初めてなんだよね。」
プラネタリウムの中は綺麗で広くて、
それだけでわくわくした。
「ちょうど二人席が空いてる。ここでいいかな。」
となんとなくヤマト君が場所を選んでくれて座った。
『聖夜を彩る様々な楽曲にのせてクリスマス当夜の星空をどうぞお楽しみください。メリークリスマス。』
というアナウンスとともすぐに上映が開始された。
冬の星座を代表する3つ星オリオン座、ペテルギウス、シリウス、プロキオンで結ぶ冬の大三角形が綺麗にプラネタリウムに映し出される。
綺麗。と思った。
クリスマスソングも流れて本当にクリスマスに宇宙にいる気分だ。
その時、何かが手に触れた気がした。
勘違いだったかな。と思っていると。
またすぐ触れた。その時に気が付いた。
ヤマト君の。。。。手が触れた。
どうしていいかわからなくて、思わずヤマト君をみてしまう。
ヤマト君が私をみて、触れていただけだった手を、握った。
ヤマト君がそしてそのまままたプラネタリウムを見るために顔を上げた。
私もドキドキしながらプラネタリウムを再度見始めた。
プラネタリウムで初めて手をつなぐなんて!
恥ずかしい。
でも、初めて手をつないでくれた。
嬉しい。
握った手でお互いの手は暖かかった。
気持ちも手も暖かくなりながらプラネタリウムの時間は過ぎた。
触れ合う嬉しさを感じた瞬間だった。




