好きな花
「今日は水やり担当だね。よろしくね。」
朝、お互いに早めにきて形式通りの挨拶をして委員の仕事スタート。
委員の仕事での一番の楽しみ。
花への水やり。
水をあげると葉っぱに水滴がついて花が喜んでいるみたいにキラキラしているのが好き。
春が一番花は豊富だけど、
秋だってコスモスにバラに桔梗にガーベラと、夏から咲いてくれている花もいっぱいある。
今は、金木犀のいい匂いが学校にたちこめていて
ああ、夏が終わったなと思う。
鼻歌まじりにヤマト君にかまわずどんどん水をあげていく。
「ほんとに花が好きなんだね」
めずらしくヤマト君から話しかけてきた。
「うん。好きだな。愛情たっぷりに育ててきれいに咲いてくれたら嬉しいよね。
カラフルだし、私は普段身に着けるものとか地味な色が好きだけど、花はカラフルなのが好きだよ。
って聞かれてないのにべらべらごめん。」
「いや全然だよ。俺は男兄弟だし花に縁がないから。
ちなみに好きな花は??」
「う~ん、、、。花がみんな好きだからな。チューリップとかガーベラとか。
でも、さっきは花はカラフルなのが好きっていったけど、
なんだかんだ白いカスミソウが一番好きだよ。
小さい花がたくさん咲いているのが好き。
ちょっとかわいいこと言っちゃうと、地面の星みたいじゃない?
ちなみに花言葉はね「幸福」・「感謝」・「無邪気」・「親切」だよ。
花言葉もいいよね。
ってついついまた。」
「そうなんだね。良いこと聞いた。」
ついつい自分の好きなことをべらべらしゃべってしまい焦ったけど、
ヤマト君もつまらなそうじゃなくて安心した。
それからは、いつもどおりあまり喋りもせずに終わった。
委員会のおかげで気まずい雰囲気がなくなったのは良かった。




