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童話集

小太り爺さん

作者: ライーダ山

 あるところに、小太りの陽気なお爺さんと、痩せたずるいお爺さんがいました。


 ある日、陽気なお爺さんが山へ芝刈りに行ったところ、雨が降り出したので木の根元にある大きな穴で休むことにしました。しばらく眠ってしまい目が覚めると、木の横で怒鳴っている声が聞こえたのです。


 驚いて見てみると、そこにはメニューが厳し過ぎて鬼と呼ばれるトレーナーがいました。


 暫く様子を見ていた陽気なお爺さんですが、常々痩せたいと考えていたこともあり、鬼トレーナーに痩せたいと頼みました。


 鬼トレーナーのメニューは厳しいものでしたが、栄養管理された美味しい料理もあり、頑張っていた陽気なお爺さんはすぐに痩せていきました。


 それを聞いたずるいお爺さんは美味しいごはん目当てに鬼トレーナーに太りたいと頼みました。


 鬼トレーナーの作ったカロリー重視の肉料理をバクバク食べ、鬼トレーナーが提案した太り過ぎない為のメニューを嫌がったずるいお爺さんはブクブクと太っていきました。


 満足したずるいお爺さんが山を下ると、足を滑らし転んでしまいました。


 丸々と太っていたずるいお爺さんは転がっていき、止まったときには全身傷だらけで動けなくなってしまいました。


 それを見つけた陽気なお爺さんですが、太ったずるいお爺さんが重くて動かす事が出来ず、痩せるまでそこから動けませんでした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。 クスッと笑える感じで良かったです。
[一言] わぁ、面白い(笑顔)
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