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侍女いわく私は悪役令嬢らしい  作者: 日華
プロローグ
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スコーティア・アレキサンドライト

主人公登場です!

私の名前はスコーティア・アレキサンドライト。

アレキサンドライト公爵家の一人娘です。


アレキサンドライト公爵家は建国当初から存在し、そのうえお父様は現宰相でいらっしゃいます。その手腕はもちろんのことかなりの美貌も備え、深い家族愛も持ち合わせる自慢の父です。

母は王妃様とご学友で傾国の美女と呼ばれているほど美しく学生時代は父と張り合うほど聡明でいらした方です。

父と同じく一人娘である私をとても愛してくださる自慢の母です。


私は父と同じアレキサンドライト公爵家のものである印ともいわれる緑の瞳と母と同じ光の下で輝く銀色の髪をもって生まれました。現在は8歳で、お恥ずかしながら『公爵家の妖精』と呼ばれているそうです。

父と母のおかげに他ならないのですけれど。


先ほども述べた通り私は公爵家の一人娘です。女性として生まれた以上厳しい道のりになるでしょうが両親に報いるためにも公爵家当主になるべく励むつもりです。


3歳から家庭教師をつけてもらい、今では王国史や領地経営について学んでいます。もちろんダンスやマナーも処世術として必須ですのでぬかりありません。


さらに私には黄道12星座であるさそり座の力が宿っているらしいのです。15歳となり学園に入学するころに発現するといわれているらしいのでその力も「星降」の際、国を守るため鍛えなくてはいけません。こちらも二次作用に苛まれる宿命があるということで両親は心配してくれていますが愛する家族と国民のために必ずや打ち勝つつもりです。

4属性魔法の実践練習は12歳からですし、今のうちに勉強しておいたり、4属性魔法の原理を応用することで二次作用対策ができるかもしれません。


毎日忙しく、休めるのはお茶の時間と睡眠時間だけ。

大好きなお菓子をもっと食べたい、お友達が欲しいと思わないわけではないですが…


お父様は宰相業務も領主の業務もこなし、武術や魔法にも秀で新人への指導も行われるほどご立派な方ですし、母は女性ながら外国との貿易交渉の席に同席するほどの腕を持ち、また孤児院などへの慰問も欠かさない慈悲深い方。

それに社交界では一児の母でありながら華として圧倒的存在感を放ち、マナーも完璧な「淑女の鏡」であらせられます。


私は何もかも足りておりません。お二人の娘としてふさわしい人間に一刻も早くならなければ。

他者に会った際にボロを出してしまっては、アレキサンドライト公爵家の恥となるわけにはいかないのです。


そして、歴史ある公爵家の跡取りとして、黄道12星座の力を宿すものとして、ノブレス・オブリージュを私はだれよりも背負うべきなのですから。

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