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世界樹の誕生

世界樹の復活に関してはファームラビット達と妖精たちに任せたて、俺は普段通りの日常を送りつつエルフ族の結界の監視をして過ごしていたら、待ち望んでいた瞬間を届いた通知によって知る事が出来た。


『豊穣の森の内部に新たに世界樹の誕生を確認しました。

世界樹の誕生にともない豊穣の森に世界樹の加護がかかりました。

世界樹の加護によって豊穣の森に属する存在の成長速度が上昇します。

世界樹との間に魔力の回路パスが形成されました。』


おー。無事に世界樹を復活させる事が出来たか。

さすがファームラビットと妖精たちだ。

それぞれの役割をしっかりとこなしてくれたのだろう。


今すぐにでも確認しに行きたいけど残念ながら今は授業中なので終わるまでは見に行けないな…


とりあえず授業を進めながらでも確かめられる事だけでも確認しておこう。


世界樹の加護の成長速度の上昇は実際に試してみるのが一番だろうから、世界樹との間に魔力の回路パスが形成されたって事について確認したいな。

魔力に意識を向けてみると自分の魔力が他の場所に向かって消費されていっているのを感じる。

これは…。つまりは世界樹が成長するための魔力を俺から直接吸収していっているって事か?


俺の魔力を吸収して生まれたイミテート、レギュレート、リムーバル達も基本的な食事は俺の魔力で他の食材などはおやつの様な物らしいので世界樹も同じって事かな。


授業が終了した後はソフィアさんとエレノアさんに今日の鍛錬の内容だけ伝えて世界樹の確認をしに行くことにした。



世界樹の復活をさせようとしていた所に転移すると、以前来た時とは比べ物にならない大きさの大樹がそびえ立っていた。


え?確かに世界樹が誕生したって通知が来ていたけどこんなに大きいの?

だってこれってすでに周辺の木々の中でも一番高いぞ…


そう思って眺めていたら世界樹から光の群れが俺に向かってきてまとわりついてきた。


何だこれ?


『世界樹から出て来たこれは何なんだ?』


いつもの様に訳の分からない事は転生者スキルに確認をすると。


『はい。この光は生み出される前の精霊のような存在です。

世界樹の意思が具現化されたものです。

もっと世界樹が安定すれば今のような光の群れではなく、精霊や妖精のような独自の姿を取り始めるでしょう。』


『へ~。でも安定すればって事は直ぐにエルフ族たちと接触するのはやめておいた方がいいかな?』


『はい。現状ではファームラビット達と妖精達の手入れとクリス様の良質な大量の魔力があって初めて世界樹の育成に成功している状態です。

エルフ族たちであればすぐにそれらの事に気づくでしょうが、気づくまでの間に何かあっては世界樹に影響が出る可能性がある為、今しばらくの間は現状維持を推奨します。』


ふむ…まあこれだけ大きくなるのが早いのであればそれほど時間もかからなそうだしあと一息って感じだな。


「元気に成長するんだぞ。」


世界樹に触れつつそうつぶやくと俺にまとわりついていた光が一際強く輝いた気がした。


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