課外授業後
課外授業によっての、あまりに極端に違いがあるのでその後も成功例と失敗例を合わせて12か所その度合いを調節しながら見て回った。
本来はもっとゆっくりとしたスケジュールで見て回れれば良かったのだけど、通常の授業の進捗具合を考えるとそれほど時間を取る事が出来なかった…
そんなわけで無事に課外授業が終了して通常授業日程に戻っている。
当初の目的であったフィン・ヴァンフールの貴族至上主義の考え方を改善できないかという試みは少しは効果があったと思っている…
彼が直接何かを伝えてきたりしたわけでは無いが、課外授業後から俺の受け持っている特別授業に参加するようになったのだ。
他にも情報を集めた所以前より自分勝手な理由で平民たちに突っかかる事がほとんどなくなったそうだ。
学園に所属している貴族至上主義者の中で一番貴族としての位が高かった彼がおとなしくなったので、他の貴族至上主義者達もおとなしくはなっているが、あくまでフィン・ヴァンフール以外の者達の考え方は改善が出来ていないので何かのきっかけがあればまた再燃するだろう…
フィン・ヴァンフールに関しても、子供は周りの影響を受けやすく考え方や行動も変わりやすい…
彼の周りには貴族至上主義者が多い環境なので一概に安心はできないが、課外授業が終わってから2か月間また突っかかってくる事も無かったしずっと気にしていてもしょうがないか。
彼が特別授業に参加するようになってからは貴族間の力関係の為に彼を気にして参加をしてこなかった他の貴族の生徒も参加するようになり、俺の授業に参加する生徒の実力にも差が大きい状況だった。
他にも課外授業で様々な物や人を知って魔法以外の事に興味を持つ生徒たちが多数出て来たので、それについてのフォローなども行ってきた。
その為に休息日にもそれらの対策と準備で時間を取られて自由な時間を確保できていなかったけど、それもやっと落ち着いたので明日はは久しぶりに休息日を満喫しよう。
フィン・ヴァンフールにいちゃもんを付けられてから、課外授業の下準備や終わった後の後始末で自由に使える時間がずっと無かったから久しぶりの自由な時間が楽しみだな。
明日何をしようかと期待して考えつつ眠りにつくのだった。