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転生者スキルの考えた練習方法は凄すぎた…

実際にスキルの練習を始めてみると、やはり天恵の儀で魔法関連のスキルを授かっているからか、皆飲み込みが早くどんどん上達していく。


天恵スキルを授かると関連する技能スキルを取得しやすいって聞いたけどこれはすごいな…


俺の場合ダブルアップの関連スキルってなんだろうな…

やっぱりダブルアップの特性上ギャンブル系とかかな…

何か積極的に取得を狙いたい感じのスキルではなさそうだな。


皆のスキル練習の手伝いをしながらそんな感じで取り留めもない事を考えつつ授業を進める。


今日の授業はグループでのスキル練習とちょっとした魔法関係の知識を勉強する授業を交互に行って終了した。


「クリス君のおかげでだいぶコツが掴めてきている気がするよ。

まだ魔法を発動は出来ていないけどあともう少しでできそうな気がするよ。」


メイソンは魔法を発動できていないもののだいぶいい感じになっていて、魔法が発動する寸前のような魔力の動き方が見受けられるようになってきた。

後一歩で実際に発動までこぎつけるだろう。


「私もあなたのおかげで上達しているのは認めるわ。

だけど直ぐに追いつくんですからね。」


エヴァは上達した事が嬉しいようで授業前と比べて対応が落ち着いたが、やはり悔しい気持ちもあるようで、むくれた感じでそう発言してくる。

最初は突っかかってきて気の強さにしか意識が行かなかったけど、おとなしいととても可愛らしい子だな。

普段からこうだったら周りも接しやすいのに。


「いや~。魔力制御の魔力を動かすっていうのが他の人に見せてもらってもいまいちわからなかったんだけど、クリスのおかげで何とかなったぜ。

ありがとうな。」


ロニーは早くも魔力制御を取得出来た。

ただ魔法スキルを発動するには魔力の制御がまだまだあまいので魔力制御をもう少し練習している。

スキルはランクが一緒だったらまったく同じことが出来るわけでは無く、同じランク内でも下限と上限に幅がある。

ロニーはまだ初級魔力制御を覚えたばかりで、魔法を使用するための魔力の集め方やそもそもの内在魔力と外在魔力の練り方がうまくできなく練成魔力をうまく生み出せていない。


メイソンとエヴァは練成魔力はうまく練れていたので説明を省いたけどロニーには練成魔力の練るコツとかも教えていかないとかな…


「クリス君のおかげでやっと魔力を感じられるようになったよ。

ただあの魔力を活性化させる魔法っていうのはあまり使わない方がいいんじゃないかな…」


トビーは魔力感知を取得したようだが何だかバツが悪そうな感じでそう言ってきた。


ん?どういう事だろう。何か問題でもあったのかな…

転生者スキルには人体に悪影響は無いってちゃんと確認したのに…


「問題が起こるような魔法では無いはずなんだけど、どうかしたのか?」


不安に思ってそう聞くと思わぬ答えが返って来た。


「他にも魔法関係のスキルを取得しちゃったんだ…


【魔力量増加】【魔力順応】【魔力耐性】【活性化】ってスキルが…」


大きな声では言えないと思ったのか、小さな声で周りに聞こえないようにそう伝えてきた…


しまったそういう事か…さては悪影響じゃないからとそれらの情報が出てこなかったか…


「わかった。伝えてくれてありがとう。

わかっているとは思うけど、この事は内密で頼む。」


「うん…。スキルをこんなに簡単に他人に取得させられるなんて聞いた事が無いし、きっと大騒ぎになっちゃうよね…

絶対に内緒にするよ。」


そう言って約束してくれたが、実際の所これがばれたら大騒ぎ所の話では無いはずだ…


魔力の量が増える【魔力量増加】。

自身に良い効果を及ぼす魔法の効果を高める【魔力順応】。

自身に危害を加える魔法への耐性を得る【魔力耐性】。

人や物などの能力を底上げする【活性化】。

4つのスキルはどれも有力なスキルだ。


それをこんなに短時間で取得させられるとなったら、それこそ国に拘束されて延々と他人にこれらのスキルを覚えさせる事を強要させられかねない…


クラークさんの進化の魔眼については解決策は判明しているけど、まだ実際に解決したわけでは無いのに、もうすでに新しい問題が発生してしまった…


とりあえずバレなければ問題ないはずだ…

授業も終わったしクラークさんに進化の魔眼対策を教えに行かないと。


新しい問題に頭を抱えつつ、クラークさんを探すことにした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 教導の効果が関与してなければ別にやり方だけの問題だからいいのでは。
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