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グループ分け

翌日教室に着いたら先に到着していたクラークさんが近づいてきた。


「クリスさんおはようございます。

あの…例の件について予定をお聞きしたいのですが?」


「クラークさんおはようございます。

とりあえず学園の授業が終わるまでは、授業に集中しましょう。

例の件を解決しても、学園での学びをおろそかにしてしまっては、せっかくの機会がもったいないです。

例の件でしたらしっかりと方針を考えてきましたので安心してください。」


進化の魔眼の暴走を起こさないようにする為に魔力制御のランク上昇について俺に教わるのに意識が向いているようで、学園の授業に支障がありそうだったので一言釘をさしておく。


「ええ。そうですね。申し訳ありませんでした。少し焦りすぎておりました。」


「いえいえ。気にしないでください。

内容が内容ですから気持ちがはやるのも無理はないですよ。」


その後は雑談を続けていたら、授業の始まる時間になった。


壇上に立ったセオさんが説明を始める。


「皆さん、昨日は皆さんが魔法関係のスキルをどの程度使用できて理解できているかの確認を行いました。


本日はこちらで皆さんをいくつかのグループに分けさせていただきます。

このグループ分けは各グループそれぞれに練習する事が別の者達が組み合わせています。

魔力感知スキルを学ぶ者。

魔力制御スキルを学ぶ者。

魔法スキルを学ぶ者。

魔法スキルでの応用を学ぶ者の4種類が同じグループに存在するようにしています。」


そこまで聞いて疑問をぶつける生徒が出てくる。


「セオ先生。なぜそんなグループ分けをするのですか?

グループを分けるのだったら同じレベルの人たちと一緒に学んだ方がいいのではないですか?」


「そうだね。そういう方法も確かにあるね。

ただし別のレベルの者たちを同じグループにするのにはちゃんと意味があるんだ。」


「まずは魔力感知を学ぶ者には他のレベルの者たちが練習する事で魔力が発生するのでより魔力を感知しやすくなる。」


「次に魔力制御を学ぶ者は、魔法スキルの練習や応用を学ぶ者達の魔力制御を間近で見ることで、魔力の動かし方などを理解しやすくなる。」


「魔法を学ぶ者は応用を学ぶ者の魔法の発動を直接見ることで魔法を発動するのに必要なイメージをつかみやすくなる。」


「そして応用を学ぶ者は一見特にメリットが無いと思うだろう。

しかし魔法を応用するのには失敗から学ぶことが多いのです。

周りの者の失敗をただの失敗と判断して終わらせるのも、その失敗から学んで新たな魔法の可能性を広げるのも自分自身です。」


そう言ってグループ分けを発表していく。


俺の割り振られたグループは俺とメイソン、ロニー、エヴァ、トビーの5人グループだ。


「僕はメイソンです。

魔法制御は出来るようになっているので、魔法をはやく使ってみたいです。

クリス君の魔法をセオ先生も褒めていたし、ぜひ参考にさせてください。」


メイソンは金色の髪の少年でにこにこ笑いながら自己紹介をする。


「俺はロニーって名前です。魔力感知は出来るようになったので、魔力制御を学びます。

田舎の村から来たから礼儀とかはあまりできないです。」


ロニーはグレーの髪の少年だ。年齢の割に背丈が大きく、力仕事を村で手伝っていたのか筋肉もしっかりついている。


「私はエヴァよ。

クリスだったかしら、先生に褒められたからって調子に乗らない事ね。

私は天恵スキルで魔法系のスキルの取得や習熟に大きく補正がかかるんだから。

直ぐに私が一番の魔法使いになるんですからね。」


エヴァは赤い髪の少女で負けず嫌いなのか、いきなり突っかかってきた。

ちなみに現状は魔力制御までおこなえるらしい…


「えっと…

僕はトビーって言います。まだ魔力感知もできないので、頑張って出来るようになりたいと思います…」


トビーは黒い髪の少年だ。人見知りなのか今の自己紹介も何とか言えた感じだった。


「俺はクリスといいます。

魔法スキルは使えるようになっていますので、魔法の応用について試していきたいと思います。

皆さん仲良くしてくれると嬉しいです。」


自己紹介が終わったのでお互いスキルの練習を開始していく。

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