冒険者ギルドの説明
お昼前になると店員さんの言う通りに受付は人がまばらになってきたので受付に向かう。
朝方は利用する人が多かったからか、受付には5か所ほどの窓口が開いていたが利用人数の増減に応じて、窓口の数を調整する様で今は2か所ほどしか開いていない。
「いらっしゃいませ。冒険者ギルドへようこそ。ギルドカードはお持ちですか?」
受付に行くと16歳前後の綺麗な女性が対応してくれ、ギルドカードの有無を聞かれた。
「?。いえ。今日初めて来まして。ギルドカードは持っていないです。」
「かしこまりました。それでは冒険者ギルドの利用について説明させていただきますがよろしいですか?」
「はい…お願いします。」
ギルド職員の説明をまとめると、冒険者ギルドを利用するにはギルドカードが必要になり無料で作ることが出来る。
ギルドで出来ることは大まかに2種類あって依頼の発注と受注だ。
発注も受注も行うにはギルドカードの提示が必要になっていて、それらの履歴がギルドカードに記録されるようになっていて、ギルドに設置された魔道具を使うことによって記録の確認をすることが出来るようになっている。
依頼の発注は、さまざまな内容の仕事をギルドに依頼することが出来る。
仕事の内容によってその難易度に応じてランクが設定され、ランクによって定められた発注費用を払うことで依頼できる。
ちなみに発注費用にはギルドへの手数料も含まれているそうだ。
依頼の受注は発注された依頼を請け負う事が出来る。
ギルドカードに記録された受注履歴とその達成記録などからギルドカード自体にもランクが設定られており、ギルドカードのランク以下の依頼までしか受けることが出来ないようになっている。
またギルドカード同士でパーティーを結成することが出来て、パーティーとしてのランクも記録されていく事になり、個人のランクが受注条件を達成していなくても、パーティーランクが達成していれば、受注することが出来る。
ランクが高い依頼などだと受注する際に保証金を払う必要がある場合がある。
ランクが高い依頼はその分難易度が高く失敗するとより状況が悪化してしまう事がある為に失敗した時に依頼主に渡されるようになっている。
依頼に成功すればちゃんと戻ってくるそうだ。
以上がギルドで出来る事とギルドカードについての説明だった。
説明も他に無いようだったので、さっそくギルドカードを作ってもらって、依頼表の掲示してあるボードに向かってみる。
作ったばかりのギルドカードは【ランク無し】で街中で出来るお手伝いレベルで冒険者ギルドの見習い扱いみたいだ。
どうせ暇だったので、さっそくいくつかの簡単にできそうな物を選んで受注して時間をつぶすことにした。