世界《ワールド》級の魔物へのリベンジ
世界級の魔物を相手にした時に連戦が厳しかったのは1体を倒すのにかかる時間が長引いてその分こちらの消耗が多くなるのが原因だった。
これは俺がスキルの世界級へのランク上げを探知系と守護系のスキルを優先させた影響で世界級の魔物相手には火力が足りていないのが理由だ。
以前挑戦した時に使用していた武具は自作の幻想級の武具だった。
現在成長させた武具は基本性能は英雄級と同等の性能なので、以前使用した武具と比べて基本性能がまだ低いが多数の特殊効果が武具それぞれに発現しているので総合性能は今回の方が高くなるはずだ。
そんなわけで移ろいの祭壇に魔力を注いで世界級の魔物と戦闘を開始する。
最初に出て来たのは大型のゴーレムで防御力と耐久が高い相手だった。
火力不足の改善を出来たかどうかを見極めるには最適な相手が出たな。
以前だったら自前のスキルや魔法を複数起動しても倒しきるのに時間がかかっていた相手であるが今回の武具にはさまざまな状況に対応できるように特定の状況への対処方法や相性の良し悪しが分かれる物をいろいろ用意されている。
早速、高耐久・高体力の相手に対応できる能力を起動させると長剣が青白い光を帯びる。
そのままゴーレムに対して切りつける。
ゴーレムに特に損傷は見られないが見た目とは違って大きく怯んだ様子を見せる。
今発動させているのは長剣に宿っている霊撃という特殊能力だ。
これは物理的な干渉が発生しない攻撃を行う能力で、この攻撃を受けた相手は外傷をうけずに直接体力を削られる事になるので、耐久の高い相手に対してそれを無視したダメージを与える事が出来る。
ゴーレムの様子に思った通りの効果を発揮している事を確信してそのままゴーレムへの攻撃を続けて行く。
しばらくしてゴーレムを討伐した段階でまだまだ余裕があったので、予定通り次の魔物を探すのだった。