鍛錬方針の相談
「つまりこれからはクリスも含めた連携を前提にして鍛錬を進めるって事?」
「うん。今まではソフィアさんとエレノアさんの鍛錬の効率の為に俺が手を出すのは最低限にしていたけど2人と俺のスキルランクの差とか戦闘力の差もかなり縮んで来たし、今回の封印されていた存在がもし復活していた場合、連携の精度が勝敗を分ける可能性もあったと思うんだ…
まあ。幻想級以上の存在なんて現代ではほとんど見かけないって聞いた事があるから、それほど緊急性のある事ではないけど、万が一に備えておきたいと思うんだけどどう思う?」
俺は2人にこれからの鍛錬で俺も一緒に連携を含めた鍛錬を行おうかと思っている事とその理由について説明する。
「私は賛成よ。私の目標の1つにはクリスの役に立てるだけの実力をつける事だから、今までの保護者と生徒みたいな状態から進むって考えたらやる気が出て来るわ。」
「私も良いと思います。
複数人で鍛錬を行う時に実力が離れているとお互いに成長が阻害されるとの事でしたが、この提案をいただけたって事はそれが気にならないくらいには成長出来たって事ですもんね。」
2人とも俺の説明を聞いてそれぞれ賛成の意思を表明してくれた。
「それじゃあまずは特級レベルの魔物を相手に連携について練習をしたいから、次に攻略するダンジョンを一緒に考えようか。
出来れば以前のダンジョンの様に英雄級や幻想級の相手が出てくるところだと、より実践的に連携について鍛錬できるけどあれ以降それほどのダンジョンに遭遇してないからあくまで軽く練習する程度に考えておこう。」
そう言って冒険者ギルドに集まる情報を元に新たなダンジョン攻略の準備を始めるのだった。