授けた加護の調子
「どう?加護を授けてみたけど何か変化を感じる?」
加護を授けた事で本人たちが何か変化を感じる事が出来るのか確認してみる。
「天恵スキルを授かった時と一緒でどんな事が出来るのかが自然と理解できるわね…」
「私も一緒です。天恵スキルに干渉するタイプのものなので、天恵スキルを授かった時と同じ感じなのですかね?」
ふむ。出来るようになったことが理解できるのは助かるな。
加護を授けた物の使用方法がわからなくて授けた意味が無いって事が起きないのはありがたいな…
「それは良かった。
それで二人ともどう?加護を授ける時にわかる範囲の事はちゃんと説明したけど、何か問題があったりはしない?」
「ちょっと待って。今確認するわ…
増減の魔眼を使用してみたけどちゃんとポイントが溜まっているわ。
衝撃の魔眼は日常生活の中で常に使う事は出来ないから、増減の魔眼を普段使用した状態を維持する事でポイントを稼ぐことにするわ。
普通にやっていたんじゃいつまでたっても使い物にならないけどクリスに教わった並列思考スキルを取得している利点を最大限に生かすことにするわ。」
「ソフィアさんが説明している間に私もいろいろ試してみました。
加護を授かった時にわかったのですが、事前に知らなかった事柄で、登録知識の合成は一日に一度という制限がありました。
試しに索敵スキルとカウンタースキルを合成してみたら反応迎撃という知識が新規登録されました。
設定した範囲に侵入した対象に自動で攻撃を行う事の出来るスキルで攻撃の種類を設定する事が出来るのでとても有効なスキルですね。
一日に一度の制限があるものの、組み合わせる知識しだいで数多くの知識が手に入るのでとても楽しみです。」
2人とも加護を授けた事によってメリットがちゃんとあって良かった。
加護については後はそれぞれで工夫する感じで良いとして、今回の封印されていた存在のような奴が実際に現れた時の事を考えて、ソフィアさんとエレノアさんの戦闘を俺が指導しながら危険な時には介入できるようにするという今までの鍛錬の仕方を変えて、ソフィアさんとエレノアさんに俺を含めた3人で最初から戦闘にのぞむ方針にして連携の訓練も含めて一から見直していきたいと2人に相談を持ち掛ける事にした…