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石柱巡り

グレースが天恵スキルの影響で石柱同士の繋がりを把握する事で、他の石柱のだいたいの方向が分かったので次の石柱の探索を続ける。


「クリスさん。石柱同士で魔力のやり取りが行われるんだったら、わざわざすべての石柱を探さなくても良い気がするんですが?」


途中でエレノアさんがそう聞いてきた。


「確かに石柱同士で魔力のやり取りが行われるけどそのやり取りは瞬時に行われるわけでは無いみたいなんだよ。

魔力のやり取りが行われる途中で無駄になってしまう魔力もあるみたいだし、石柱に貯められる魔力に上限もあるから1ヶ所だけの魔力を上限にしても総合的にはそれほど結界の補強には繋がらない可能性が高いと思う。

だからどうせだったら12か所すべての石柱を巡って魔力を貯めようかと思ってね。

それに封印を補強してもすでに生み出された魔物がいなくなるわけでは無いからそれの討伐もしておきたいし。

特級の魔物は一般的には十分脅威になるランクだしね。」


「そうだったのですね。わかりました。」


そんなやり取りをしながら近くにある石柱を順番に回っていく。


「しかしグレースがいてくれて助かったな。

俺のスキルだと石柱同士の魔力の繋がりとかを判別する事が出来なかったから、石柱の位置を調べるのにもっと時間がかかる所だったよ。」


「そうですよね。やっぱり敵や目的地を探索する類のスキルは重要ですよね。

私は戦闘系のスキルは得意だけど、その手のスキルは全然だからとても助かります。」


「いいえ。私こそクリス達が手伝ってくれて本当に助かったわ。

私じゃあ特級ランクの魔物を複数相手にするのは無理だったから…」


「あの…気になる事があるのですが途中から魔物との戦闘が極端に減った気がするのですが皆さんはどう思いますか?」


ん?確かに最初の頃に比べると途中から魔物との戦闘が減った気がするな…

封印の補強によって魔物自体は減らないが、魔物が生み出される速度や質が低下したとかかな?

いや…だとすると俺たちが最初に入り込んだ辺りに魔物が偏って存在していた事か?

しかしエレノアさんが言うように違和感のある状況だ。


「確かに少し不自然な状況だと思う。

今回の魔物は自然発生の魔物ではなくて封印されている存在の魔力から生み出された魔物だから何か特殊な事が起こる可能性があるかもしれない。

とりあえず警戒を怠らないようにしよう。」


そうして警戒を一層強めて石柱巡りを続けるのだった…

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