幻想級ダンジョンコアの支配
宝物庫を後にしてダンジョンコアの置かれている部屋にやって来た。
ダンジョンコアはダンジョンのランクが高いほど大きくなるようで、今まで見た事のあるダンジョンコアよりもかなり大きなサイズだ。
今までのダンジョンではダンジョンコアのある部屋への滞在時間はほとんどなかったのにも関わらず、世界樹の精霊が俺との魔力回路を通してダンジョンを支配下に置いていた。
ここのダンジョンも支配下に置くつもりなのかを確認してみる事にする。
「2人ともちょっと確認の為に念話をするからちょっと待ってて。」
レギュレートの能力の応用でリリーとの念話が出来るように調節する。
以前世界樹の精霊について確認したいときにわざわざ転移して直接確認しなければいけなかったのが手間だったので、レギュレートの環境の調節能力を利用して離れた場所と念話が出来るように調節できるように練習させたら、消費魔力が多い事と実際に会った事のある人のみという条件があるものの何とか実用化させることが出来た…
『リリー聞こえるか?』
『クリス様ですか?
いかがいたしましたか?』
よし。ちゃんと通じたな。
『世界樹の精霊について確認してほしい事があるんだけど。』
『世界樹の精霊様についてですか?
少々お待ちください…
申し訳ありませんクリス様。
準備が出来たから直接姿を見せに行くとおっしゃっています。』
ん?直接姿を見せる?
そういえばいつか姿を見せるとか言っていたんだっけか?
俺がそう考えていたらいたらダンジョンコアが光を放ち始めた。
「ちょっと。クリスこれ大丈夫なの?」
「ダンジョンコアから高密度の魔力が発生しているみたいです。」
「2人とも落ち着いて。
俺の知り合いの関係のはずだから問題ないはず。」
そんな会話をしている間に光が収まり、気が付いたら見た事の無い少女が姿を現していた。