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ダンジョンの守護者

「それじゃあ。突入しよう。」


俺の発言を合図に扉を開いて守護者の間に突入する。


守護者の間に入ると直ぐに守護者の姿が確認できた。


「どうやら一体だけだけど、ドラゴン型の守護者か…」



ダンジョンの最下層に現れるボスのような存在である守護者はランクによる強さ以外にどのような姿の守護者なのかによっても難易度が変わってくる。


その中でもドラゴンの姿の守護者は上位の難易度になる。

まず身体能力が全体的に高くて耐久性も高い。

そのため直接相対する前衛への負担が大きくなる。


更に高い魔力量があり、攻防に魔力を使用した特殊な能力を使用してくる。


そして一番厄介なのが高い知性を持っている事だ。


高い能力を持っている魔物でも知性の低い魔物は行動が単純な為討伐しやすい。

しかし高い知性を持っている魔物は戦闘中に学習してどんどん行動が変化する。


こちらの対応方法を把握してその方法では対応できない攻撃方法をしてきたり、こちらの攻撃に対してどの攻撃が危険でどの攻撃が無視しても良いかなどの選択もしてくるので、牽制用の攻撃にも一定以上の威力が求められたりもする。


ドラゴン型の守護者の場合だと高い知性の為に長期戦になるほどこちらの動きに対応されて厄介になるのに高い身体能力と耐久性の為に短時間での討伐はほぼ不可能だろう…


「幻想級ランク・ドラゴン型・万能型ステータスです。

幻想級の魔物を他に見たことが無いので断言はできませんが、幻想級のドラゴン型守護者の割には各種ステータスが低めな気がします。

恐らくは何か強力な特殊能力を備えている可能性があります。」


エレノアさんが守護者に対して識別した情報とそこから予測される情報を報告する。


魔物の中にはランクに対して何故かステータスが低い個体が存在する事がある。

魔物のランクと言うのは魔物の種類に対する総合的な強さによって決まっているので、ランクに対して低いステータスという事はステータス以外の部分に何かしらランクが上がる原因になる要素があるはずなのだ。


幻想級の相手にはエレノアさんの識別ではステータスの把握までで能力の識別は出来ないからな…


俺が識別したところとても厄介な特殊能力を持っているので、いつでも介入できるように準備しておこう。


まさか通常階層に幻想級の魔物が出てこなかったのに、守護者が幻想級の中でも上位の存在が出て来るとは…

何だか厄介なダンジョンだな…

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