守護者の間
「あー。さすがに初めての未踏破ダンジョンで最高難易度のダンジョンを引き当てる事は無いだろうと思っていたがとうとう最終階層か。」
そうつぶやく俺の目の前には豪華な扉がある。
「やっと守護者の間ですね。
でも以前のダンジョンで見た守護者の間の扉よりも豪華な感じですね…」
「確かに造りが全然違うわよね。もしかしてダンジョンのランクによって守護者の間の扉の造りが変わるのかしらね?」
エレノアさんとソフィアさんもそれぞれに感想を口にしている。
「ダンジョンの守護者は基本的にそのダンジョンの通常階層に出てくる魔物よりも1ランク上の魔物が出てくるから、ここの守護者は幻想級の魔物が出て来るって事だ。
2人の能力をしっかりと出せば幻想級の魔物でも討伐は可能だと思っている。
だけど同時に守護者は通常の魔物には無い特殊な能力が備わっている場合もあるから決して油断はしないようにね。」
「そんな事言われなくても幻想級の魔物って言うだけで油断なんてできないわよ…
むしろ私たちが力をしっかりと出せば倒せるっていうのがクリスが言ったんじゃなかったら信じられないわよ。」
「そうですよ。一般的には人間種は英雄級までが限界で幻想級の魔物なんてそもそも想定していないですよ?
まあクリスさんがおっしゃるんだったら大丈夫なんでしょうから全力を尽くしますが。」
そういえばそうだったな…
普通は幻想級の魔物との戦闘なんて想定しないか…
まあとにかく今は守護者との戦闘に関して集中する事にしよう。
守護者の能力によっては、俺が対応しないといけない可能性もあるし気を抜かずに行こう。