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情報の重要性

エレノアさんの新しい索敵方法の鍛錬は思っていた以上に順調に進んでいる。


感知自体はかなり早い段階で問題なく行えるようになり、現在ではその上で感知用の空気の層を操作して、侵入してきた相手の動きを阻害する事も出来るようになっている。


元々想定していた使い方はイミテートの編み出した隠密手段に対する対策の為の傀儡だったのだが、俺の想定していた以上の使い方を編み出している。


これだったら幻想級の魔物が出てきてもある程度はエレノアさんに索敵を任せる事も出来るな。

ただしこの方法での感知は範囲がそれほど広くないので、一方的にこちらから攻撃を仕掛けるという事が難しいだろう。


今までのようなこちらから攻撃を開始できるようにするには今までの索敵方法をよりランクの高いレベルで行えるようにしないと厳しいだろうな…



それに伴って今まで戦闘面で活躍していたソフィアさんの戦い方にも工夫をした方が良いだろう。

今までは相手に気づかれる前にこちらが一方的に感づくことが出来て、ソフィアさんの高威力の攻撃手段で有利に戦闘をしてきた。


しかし今後幻想級の魔物が出て来た時に突発的な戦闘が発生した時での有効な戦い方なども模索していった方が良いだろうな…


「2人とも聞いてほしいんだけど、今後の事を考えると今までの様に戦闘が始まる前にこちらが一方的に相手を感知してその強さと性質を打ち合わせした状態での戦闘ばかりではなくなってくると思うんだ。

だから今まで以上にコンビネーションの強化を意識していきたいと思う。」


「コンビネーションの強化ってどういう感じかしら?」


「うん。もし突発的な戦闘になったとしたら簡潔に情報の共有が行える方がいい。

だからエレノアさんが手に入れた索敵や識別の情報のやり取りを正確かつ簡潔に行えるように、パターン化させた方が良いと思う。

例えばどのくらいのステータスの数値は気を付けないと危ないとかをあらかじめ決めておいて、決めていた数値に達しているステータスについてを伝えれば、それに合わせて立ち回りが出来るよね。


他にも相手がどの方向にいるかが目視ではわからない時はそれも伝えれば警戒する方向を絞れて戦いやすくなるし、俺もこの手の事は慣れていないから、実際に攻略を行いながら問題のある部分を修正しながらやっていこう。」


「そうですね。確かに情報を得ることが出来てもそれをしっかりと伝えることが出来なければ意味が無いですもんね…」


「そうね。魔物によっては特定の属性の攻撃が効かないとか、吸収してしまう事もあるそうだしね。

噂では見た目と弱点の属性のようなものが全然違う魔物も存在しているそうだしね。

体中が炎で覆われているのに、炎の攻撃しか効かないとか…」


俺の提案に対して2人とも情報の重要性は把握しているようで肯定的な反応だ。


こうして新たにダンジョン攻略での危険を減らすための方法を相談していく事にするのだった。

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