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新潟くんと秋田くん〈トイレ編〉

作者: 諏訪 和行

今回は方言小説に挑戦してみました。

方言の勉強を始めてすぐに、その難解さ複雑さに舌を巻いております。

でも方言がとても魅力的なものだという確信があるので、こういうものがもっと増えれば面白いのにと思っています。

  その日、秋田くんは朝からお腹の調子が悪かった。

  ぎゅるるるぎゅるっ、ぎゅるる~~

  またしても激しい便意に襲われた秋田くんは、慌ててトイレの個室に駆け込んだ。

  焦るあまりにズボンを降ろすのに手間取っていた秋田くんは、突然のノックの音に危うく漏らしそうになった。

  ドン、ドン、ドン、ドン!

  それはノックというカテゴリーを越えて、完全に扉を殴打している音だった。

 新潟くん「わぁりぃろも、はや出てくんねろっか。おれもへぇあっぱ垂れそうげんがらてぇ!おーしあっぱっぽいあっぱっぽい」

 秋田くん「ま、待ってけれ。ちゃっちゃどでがすがらな」

 突然の来訪者にビビりながら、急いでパンツを引摺り降ろす秋田くん。

 ダン、ダン、ダン!

 新潟くん「お、おねげぇらすけ、はぁやしてくんなせ」

 秋田くん「まんづ頼むんし、待ってけれ~~」

 相手もかなり切迫した状況にあるのは分かったが、まずは自分が大事。

 ようやく便座にたどり着いた秋田くんは、恥も外聞もかなぐり捨てて全てを解放した。

 ブリッ、ブババババリャッ、バリャーーー‼

 新潟くん「お、おめさんっ、そっげんごおぎん音たって、ばぁか気持ち良さげらねっか」

 羨ましそうに新潟くんがそう言うと、一瞬二人の間に同志のような感情が芽生えたのを、秋田くんは感じた。

 秋田くん「ハァー、おぎに。おめぇさんのおがげで、いぎげぇったんだぴょーん」

 これ以上ないほどの解放感に、つい余韻に浸ってしまった秋田くんに、とうとう新潟くんがぶちギレた。

 ゴンッ・・・ゴンッ、ゴゴゴゴゴンッ‼

 新潟くん「いいすけはやしれぃやっ!んなっ!あんまチンタラチンタラしてっとしゃっつけっろ!」

 同志と思ったのは間違いだった。このままでは何をされるかわからない。

 パニクった秋田くんは、ケツを拭くのもそぞろに大声で捲し立てた。

 秋田くん「んだぇ!しゃべねべしゃべねでしゃべられる、しゃべればしゃべったでしゃべられる、どうせしゃべられるんだはしゃべってしゃべられだ方がいいぜイェーー!しったげはらーつぇっ!んだばかんぷとむすぃー!泣ぐ子はいねがーー‼」

 しばしの沈黙が訪れた後、新潟くんが静かに言った。

 新潟くん「いいて。なじょもそこ居ていいすけ・・・おれはへぇ駄目らんだんが・・・。おめさんのゆってるがぁ、いっこわからんかったろも、秋田んしょらな。なまはげらいの・・・」

 サーッと潮が引くように大人しくなった新潟くんが、パンツの中に全てを解放してしまった事を、秋田くんはその時悟った。

 秋田くん(ごめんしてけれ・・・)

いかがだったでしょうか?

なにぶんまだ勉強不足の為、至らぬ所も多々あったと思いますが、感想等頂ければ幸いです。


スペシャル サンクス

高橋優くん

えーさん

としきくん


いろいろありがとうございました。

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