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ハコニハ  作者: 緑猫 龍
第一章
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第六話 お祭り ニムエ回

「よし、行くか」

「……どこに……ですか」

「どこって決まってるだろ。フロッガの祭は夜が本番だぞ」

 

 隣の家でぐだくだしているだろうシオンを呼び出し、二人を連れて祭会場に向かった。

 祭の中央会場となっている広場の噴水には、豪華な飾り付けがされていた。左右を見ればピカピカと光る屋台。上を見れば、各国の国旗がところ狭しと吊られている。

 

「ここが祭の中央会場だよ。それでクエリは何がしたい?」

 

 俺の質問に答えが帰ってきたのは少し間があってからだった。

 

「あれ……食べたい……」

 

 そう言ってクエリが指した先にあったのは、子供が持っていた綿あめだった。

 

「買ってくるから待ってて」

「昔から、変なことになると無駄に行動力あるんだよね」

 

 シオンが何か言っていた気がするが、聞こえない聞こえない。

 

「おっちゃん、綿あめ一つ」

「あいよ」

 

 あれも買ってくか

 

「はい、綿あめ」

「ありが……とう」

「あれー? 私にはないんですかー?」

 

 ほら、やっぱり。

 

「言われると思ったよ。リンゴ飴買ってきといた」

「流石わかってるー」

 

 ん? 何か周りからの視線がすごく痛いんだけど。


 ……あーそう言うことね。確かに俺は美小女二人とお祭りデート来てるように見えると。

 やっぱり家で寝てたかった……。

 

「何か失礼なこと考えてなかった?」

「いや、何も」

 

 気が付くと二人とも食べ終わっていた。


 ここからが更なる悪夢の始まりだった。現役JKと初のお祭り少女は強力なタッグだ。


 先ずは一番近くにあった、お祭り定番の射的に向かった。

 最初は純粋に楽しんでいたが気が付くと、どっちの方が上手いか勝負が始まっていた。結果は店の景品を全て取りつくしてしまったため、狙うものがなくなってシオンの勝利となった。俺の財布が泣いている。


 次はこれまた定番の金魚すくいに行った。ここでも、言わずも勝負が始まった。ここは凄く財布に優しかった。ポイが一回も破れなかったからだ。二人ともいい勝負だったが2匹差でクエリが勝った。もちろん金魚は全てリリースしました。


 最終ラウンド。決戦の舞台に選ばれたのは……。

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