第六話 お祭り ニムエ回
「よし、行くか」
「……どこに……ですか」
「どこって決まってるだろ。フロッガの祭は夜が本番だぞ」
隣の家でぐだくだしているだろうシオンを呼び出し、二人を連れて祭会場に向かった。
祭の中央会場となっている広場の噴水には、豪華な飾り付けがされていた。左右を見ればピカピカと光る屋台。上を見れば、各国の国旗がところ狭しと吊られている。
「ここが祭の中央会場だよ。それでクエリは何がしたい?」
俺の質問に答えが帰ってきたのは少し間があってからだった。
「あれ……食べたい……」
そう言ってクエリが指した先にあったのは、子供が持っていた綿あめだった。
「買ってくるから待ってて」
「昔から、変なことになると無駄に行動力あるんだよね」
シオンが何か言っていた気がするが、聞こえない聞こえない。
「おっちゃん、綿あめ一つ」
「あいよ」
あれも買ってくか
「はい、綿あめ」
「ありが……とう」
「あれー? 私にはないんですかー?」
ほら、やっぱり。
「言われると思ったよ。リンゴ飴買ってきといた」
「流石わかってるー」
ん? 何か周りからの視線がすごく痛いんだけど。
……あーそう言うことね。確かに俺は美小女二人とお祭りデート来てるように見えると。
やっぱり家で寝てたかった……。
「何か失礼なこと考えてなかった?」
「いや、何も」
気が付くと二人とも食べ終わっていた。
ここからが更なる悪夢の始まりだった。現役JKと初のお祭り少女は強力なタッグだ。
先ずは一番近くにあった、お祭り定番の射的に向かった。
最初は純粋に楽しんでいたが気が付くと、どっちの方が上手いか勝負が始まっていた。結果は店の景品を全て取りつくしてしまったため、狙うものがなくなってシオンの勝利となった。俺の財布が泣いている。
次はこれまた定番の金魚すくいに行った。ここでも、言わずも勝負が始まった。ここは凄く財布に優しかった。ポイが一回も破れなかったからだ。二人ともいい勝負だったが2匹差でクエリが勝った。もちろん金魚は全てリリースしました。
最終ラウンド。決戦の舞台に選ばれたのは……。




