恋人がいない人は、これをちょっと見て欲しい
エッセイですっ
※2/5 追記しました。 (映画「君の名」の受けた理由について)
現代は恋人がいない人が多いらしい。
具体的には、以下のデータ。
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2016年 20代
彼氏がいない女性 60%
彼女がいない男性 70%
いずれ結婚したい女性 90%
じうれ結婚したい男性 85%
恋人がいない人の内、恋人が要らない女性 25%
恋人がいない人の内、恋人が要らない男性 30%
※出生基本動向調査 5年に1回の国の調査
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大雑把にまとめると…
恋人がいない人が過半数だけど、皆恋人は欲しいと思っている。
しかも、結婚をしたい人は凄く多い。
世相を反映した結果のような気もします。
恋人がいない人が普通なんですよ。
しかし、恋人は欲しいと。
商業の世界でも恋愛漫画や恋愛映画は一定の人気があるし、なろうでも異世界恋愛&現代恋愛は人気ジャンルだったりします。
なので「恋愛」自体の魅力が下がったわけではないと思います。
でも恋人がいない人が多い。
何故か…
結論だけ先にいうと。
『恋人がいない人は、単純に現状 (恋人がいない状況に)に満足している』
もっと具体的にいうと…
『現代はネットの登場で、恋人に求めるものを、恋人がいない状況でも、容易に得られるようになっているから』
そもそも『恋人が必要ない環境』が出来てるんだと思います。
※本気でほしいなら、誰でも良いんなら、恋人って案外簡単に出来たりしますし。
恋人に求める要素は3つ。
・エロ欲の解消
・人との繋がり。
・自己承認欲求。
これから、一つ一つ解説します。
◆エロ欲の解消
若い男性に多いですが、エロい事したいから恋人が欲しい人は多いと思います。
「とにかく付き合ってやりたい」「誰でも良い」と。
いや、ちょっといい過ぎたかもしれません。
でも、エロは絡むでしょう。
しかし現在は、ネット上に無料エロコンテンツが大量にあります。
しかも何故か切磋琢磨されて、現実以上にエロかったりします。
ジャンルも幅広く、飽きることはないでしょう。
エロの根源ってそもそも観念、想像、つまり期待なので、現実じゃなくても良い。
その妄想を信じられれば良い。
というか、現実離れしていた方がエロかったりします。
これは童貞の期待と、経験豊富な男性の期待の差で分かります。
両者を比べると、、童貞の期待の方がはるかに大きくなります。
童貞は、胸を触るだけで「とんでもなく興奮します」が、ある程度経験あると、胸を触ったぐらいではそれ程興奮しません。
理由は、経験がある男性だと「胸を触っても、それはただの脂肪で、そんなに気持ちよくない」と経験で認識するからです。
妄想を信じられなくなって、期待値がさがって興奮しなくなります。
なんだかんだ、「ただの脂肪を触ってるんだと」思ってしまいます。
「おっぱい」は気持ちいいはずだと念じても、自分の経験は否定出来ません。
元気な童貞高校生でも。
毎日彼女のおっぱいを揉んでいれば、この境地に2.3週間でいくでしょう。
興奮しなくなると、「あれ、日によって胸の硬さ違うな」とか、「味が違うな」「女性用下着って布目が細かく、作りがしっかりしているな」とか、どうでもいいことを気にしだします。
これは無意識的なものだから仕方がありません。
ピュアは戻りません。
又、毎日彼女としていれば、期待が消えて、連続15~20日目ぐらいで、『頭が痛くなリ』 『胸の動機がし』 『吐き気』がするのが現実です。
リアルに吐きます。
最初は気持ちよくても、観念による期待がないエロ行為は、苦痛にしかなりません。
因みに、妄想を信じられない状態を分かりやすくいうと、期待が皆無な状態=賢者モードです。
賢者モードでエロ画像・動画を見ても、何も感じないでしょう。
胸をみても、ただの脂肪だとしか思いません。
腕を触ってるのと変わりません。
こういうわけで、ネット上に無料のエロコンテンツが溢れている現状では、大抵の人のエロ欲は解消されていると思います。
男性向けも、女性向けも豊富にありますので。
エロ欲求の解消。
これで、わざわざ恋人を作らない人は多いと思います。
恋人を作りたい要因は複合的でしょうが、この点結構大きいと思います。
これが、恋人を求めない理由の一つです。
◆人との繋がり
やっぱり人って、誰かとは仲良くしたいと思います。
ずっと一人ってのが厳しいものがあると思います。
今はネットがあるので、大抵どんな考えの人でもゆるい繋がりを持てます。
同じ趣味同士&同じような年代&同じような価値観で簡単にSNSで繋がれます。
同じスポーツ&音楽が好きとか、アニメが好きとか。
もっとゆるくて良いなら、ニコニコ動画やひまわり動画のコメントで連動できますし。
で。
そういう心地よいゆるい空間で、一体感をストレスフリーで簡単に味わえると、特別な人との繋がりって求めなくなります。
欲求って満たされると湧いてこませんので。
お腹いっぱいの時は、どんなに美味しそうなステーキでも、食べたいと思いません。
職場とか学校で、わざわざ年も趣味も違う人と、積極的に仲良くなろうという意欲が下がります。
この関係が薄くなる。
昔は狭い中で仲良くする必要がありました。そこしか人の繋がりがないので。
さすがに学校や職場で孤独になるのはつらいので、無理やりコミュをとります。
そうするとストレスがたまるので、恋人を求める人っていたと思います。
又、色々価値観が違う人とコミュをとる必要があったので、自ずと対人ストレス耐性がつきます。
ストレス許容度が高くなりますので、どんな人ともある程度仲良く出来ます。
でも、ネットの心地よい空間になれると、このストレス耐性がつきにくくなります。
なので現在は、職場や学校での繋がりも薄くなっているのではないかと思います。
ネットでは、自分と会わない人は簡単にブロックできますから。
わざわざコミュとる必要もありませんし、なんだかんだSNS上の会話って、お互い気を使ったポジティブなものが多いですし。
※逆に炎上しまくってる人とかは、ストレス耐性が強くなりますが。
ということで。
ネットの心地よい空間による満足、それに付随する対人ストレス耐性の低下。
これが、恋人を求めない理由の一つです。
恋人関係って、結構ストレス多いですから。
◆自己承認欲求
これは他者からの評価です。
SNSでナイスを押されるとか、なろうなら…ptが入るとか、ランキング上位に行くとかです。
なんだかんだ、毎日ナイスボタン押されたりするのは心地よいですからね。
現実世界で、皆から「凄い」って評価されるのって結構難しいんですし。
誰もが部活で大活躍、何かのコンクールで受賞できるわけではないですから。
枠が決まっています。
でも、ネットではこれを簡単に満たせます。
どこかぁら取ってきたかわいい猫画像でも上げたり、ちょっと面白そうな事でも言えば、ナイスをもらえます。
より簡単にナイスが欲しいなら。
10代女子のプロフィールにして、どっかからとってきたかわいい子の顔写真をのせて。
猫画像上げたり、きゃぴきゃぴTWEETすれば、簡単に何百、何千の人からナイス (評価)をもらえます。
しかも、「学校が辛いです」みたいな構ってちゃんTWEET+少しエッチな感じにすれば。
ビックリするぐらい凄い数の返事をもらえます。
しかし現実では。
ある程度の地位になっても、はっきりいって自己承認より、苦労の方が多いです。
部下からよく分からない不満をいわれて、上司からは無茶な要求をされる。
(無茶を言われないと人って実力でないので、これはしょうがない)
(部下から不満が出ない仕事を出来る人ってほぼいないでしょう)
これって、どんなに偉くなっても同じです。
最近はネットで簡単に情報が入るので、お山の大将もできにくいです。
社長になっても、同じ業種には必ず上がいるので、社長同士で会うと自分のしょぼさを感じます。
日本代表のサッカー選手でも、世界一の選手 (メッシ)と比べると、自分の実力不足を痛感するでしょう。
「自分ダメだな…」と。
これを当事者&周りの人も認識しているので、本人は偉ぶれません。
さすがに現実を無視して自己承認欲求を満足させることは出来ませんから。
他者からの評価って、他人との比較でしかないですから。
「資産が8兆あるビル・ゲイツと比べれば塵じゃん」「メッシの10代の時の方が上手いじゃん」で終わります。
又、現実では自分を称賛する人に会える人数に物理的な制約があります。
どんなに多くても、一日数十人~数百人と会うのが限度でしょう。
ネットなら数が無限大でしょうが。
又、リアルでの普通のやり取りなら、相手が自分をどう思ってるか分からりませんし。
まぁ、お世辞で褒めてるんだろうと思うでしょう。
ということで。
現実では得ることが難しい自己承認欲求も、ネットでは容易に満たすことができます。
そのため、「自分を認めて欲しい」という、恋人に求めがちな欲求も満たされます。
◆まとめ
・エロ欲の解消 (エッチなことしたい)
・人との繋がり (人と仲良くしたい、孤独の解消&ストレス耐性の低下)
・自己承認欲求 (自分を認めて欲しい)
という3つの点から、恋人を求めない人が多いんだと思います。
恋人に求める要素を、どれもネットで満たせますので。
しかもストレスフリー&容易&無料で。
これなら、恋人を作らない人がいてもおかしくないと思います。
人って、現状に満足すると、そもそも意欲が出ませんし。
必要ないモノは、強制的に押し付けられでもしない限り無理でしょう。
※去年大ヒットした、映画の『君の名』や、TVドラマの「逃げ恥」のような、
SFパワーor社会的&金銭的圧力による、『強制カップリング』でもない限りは。
それに恋人作ると時間とお金がかかりますし、何かしら束縛されるので精神的ストレスもかかります。
皆、現状で良い、そこそこ満足してるんだと思います。
本気で求める人は行動するでしょうが、そこまでの意欲がない人がほとんどでしょう。
「良い人にめぐり合えたら良いですね」「ご縁があればいいですね」状態です。
多くの人の心情は…
「自分の条件に合う良い人が、向うから、自分の所にくれば良いよね。自分から行動するのは嫌だけど」
というのが本音だと思いますね。
本気なら行動してるでしょうから。
というのが、恋人がいない人が多い理由だと思います。
もう一度結論だけいいますと。
『恋人がいない人は、単純に現状 (恋人がいない状況に)に満足している』
『現代はネットの登場で、恋人に求めるものを、恋人がいない状況でも、容易に得られるようになっているから』
です。
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ここからは余談ですが。
未来予測です。
この傾向はもっと加速するんじゃないかと思います。
自己承認、人の繋がり、エロ欲を満たすネットの無料コンテンツは、もっと進化すると思いますから。
それに、若い内に恋人が出来ない人が増えるからです。
一番恋人が出来やすい環境である、学生時代に恋人が出来ない人って、その後も出来ない傾向が強いです。
社会人になると単純に忙しくなり、恋愛対象の異性と会う頻度も学校よりは下がりますから。
単純に恋人を作る労力が上がります。
なので、やる気、恋人を作る気合みたいなのが求められるのですが。
一度も付き合ったことがない人は、実際に恋人がいる魅力&感覚を実感しづらいと思いますので、強い動機を持ちにくいです。
こういうのって、一番感受性が高い10代の内に感情体験もって経験しないと身になりにくいかと思います。
例を出すと、中学高校でやっていた部活 (サッカーでも野球でも、吹奏楽でも)ですね。
部活でやっていたスポーツなり、楽器なりって、年をとっても思い入れがある人が多いですよ。
それだけ、心に残りやすいんでしょう。
なんだかんだ、そのスポーツなり、楽器の話題を聞くと、心が動くんですね。
ふと、ネットで調べたり。
こういう嗜好みたいなのは、20代になれば変わらないんだと思います。
なので、恋人がいたことがない人は…
「恋人がいたほうが良いよ」「恋人がいた方が人生楽しいよ」と、友達にいわれても、
「そ、そうですね…」ダンマリ状態で、強い動機にならないでしょう。
友達が勧める意味がよく分からないと。
恋愛漫画が恋愛小説の知識ぐらいしかなければ、「恋人」作ろうとは思わなくても当然だと思います。
あれらは実際のモノとは違う世界ですし。
※ラノベやアニメの世界を現実と思う人はいないと思いますが、一応。
『放課後の学校の図書館で、彼女が勉強をはじめる時。利き手じゃない方の腕につけている輪ゴムをとって髪をまとめる姿を、隣で毎週みるのが何より良い』
『一緒にスーパーに買い物にいって、気づかない内に自分の服が捲れてたんだけど、それを何も言わずに直してくれると、少し心にじんわりくる』
など。
「細かい、どうでも良いような積み重ねが魅力的で、恋人っていいんですよ」
「ネットにあるエロコンテンツよりも、まともな恋人とする方が、エロ欲求も満足するんですよ」
と詳しく説明しても。
付き合ったことがない人は…
『いやいや、恋人作れ、逃げるな等々、色々いうのはよく分かるんだけど…ほんと、頭では分かる。でも、感情としての実感がないから、正直、恋人のどこがいいのかよく分からない。一歩踏み出せません』
という感じで。
で、結局時間は経ち、『ネットで満足ですっ♪』 『いや、私、もう遅いです』って話になるんじゃないかと。
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という感じで。
身も蓋もないこと書いている気もしますが…
何か一つ、エッセイ書きたかったので書いてみました。
どうすれば「恋人がいない人」の、「恋人を作る意欲」を盛り上げられるか…
その答えは…
合コン等に誘うして、「強制カップリング」しかないかとも思っています。
「君の名」で「逃げ恥」です。
なんだかんだ、気が会う人と話していれば自然と恋人になりますし。
といいますか。
お見合いでも何でも、現実に「強制カップリング」を求めている人って多いんじゃないかとも思ったりします。
外圧で恋人になりたいみたいな人が多いんじゃないかと。
※結婚は恋愛とは別ですので、今回の内容にはあまり関係ありません。
~~2/5追記~~~~~~~~~~~~~
ついでに映画「君の名」ですが…凄かったですね。
何が凄かったか…個人的に唸ったかというと。
綺麗な絵よりもストーリー&設定です。
強制カップリングで押し付ける相手が。
男には→田舎の純朴で元気な女の子、しかもスタイル良くて美人。少年漫画のヒロイン。
女には→都会のスマートでかっこいい男、しかもイケメン。少女漫画のヒーロー。
という様に。
直球で、お互いに理想の相手を押し付けあうところに唸りました。
※「逃げ恥」も、共生的に押し付けられるのが、美人で頭の良い女優さんでしたから。
※理想の異性が押し付けられる…凄い。
又、入れ替わり=で、お互いの体に入ることで、強制的に深層心理を理解する。
一番心を知っている同士になる。
『理想の相手を【強制的】に押し付けられて、しかも【強制的】に相手の心の中まで分かって両思いになってしまう』
凄いです。
このアシスト感というか。
主体性の無さというか。
お膳立て力というか。
うん。
願望いっぱいなところが、やっぱり凄いですよ。
時代の空気を読んでると思いました。
他にも色々細かいところありましたけど。
個人的には、なろうの「異世界チーレム」よりも、よほど願望のつまっている映画だと思いました。
ここまで露骨にやったものが受けるんだと…ふむふむと思ったしだいです。
私も、癖のある話を書いてるんじゃなくて…
もっと皆が望む、直球の願望溢れた作品でも書こうかと思ったりしました。
ただの推論ですが…色々書いてみました。
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