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ランク昇格試験。その6

久しぶりに投稿させて頂きます。読んで下さる皆様のお陰で漸く、いや、この【小説家になろう】に投稿を始めてから初めて自分の書いている小説が10万文字を突破する事が出来ました。本当ありがとうございますm(_ _)m

「はぁい!それでわ~筆記試験は終了ですぅ。皆さんお疲れ様でした~。答案用紙はそのままで皆さんは別の会場に移動してもらい、次の実技試験の説明をしますねぇ~。」


ギルド試験官の指示に促されゾロゾロと受験者が試験会場を後にする。


「ほらっ!皆行ってますよアリアさん、僕達も行きますよ!って何時までボーッとしているんですか?」


余程筆記試験の出来が悪かったのか、アリアさんは未だに真っ白な灰になっていた。


これはアレかな。マギーさんに教わった秘技を使ってアリアさんを現し世に呼び戻した方が良さそうだね。多分・・・ううん、絶対に怒られるだろうけど。


僕は茫然自失となっているアリアさんの耳元にソッと息を吹き掛けた。


「ひゃぅッ!!んッ!アッ・・・ん」


艶めいた声を上げるアリアさんを見て何だか僕の方がドキドキしちゃうよ。それに・・・これ面白いな。僕の中で新しい扉が開きそうなそんな感じがする。


そんなアリアさんの反応の余韻に浸っていてアリアさんから立ち昇っている黒いモヤモヤとした物に僕は気付いていなかった。


「ミ~シェ~ル~。」


何やらゴゴゴッ!!と後ろから音が聞こえ振り返ると目の前にアリアさんの鋭い拳が飛んで来た。


ドッゴーーーーーンッ!!!


鈍い音と共に僕の左の頬をアリアさんの拳がめり込み僕は派手に吹き飛ばされた。


「ミシェルッ!!次も同じ事したらブッ飛ばすからねっ!!」


「アリアさん・・・もうブッ飛ばしてます・・・。」カクッ。


◇◇◆◇◇◆◇◇


「・・・シェル・・・は・・やく・・起き・・なさ・・い・・・」


うぅん・・・大きな声を出さないでよ・・・。この3日間徹夜で勉強して眠いんだから・・・今日位ゆっくり寝かせてよ・・・」


「ミシェルッ!!何寝惚けてんのよっ!試験はまだ終わってないんだからっ!早く起きなさいよっ!遅れたら失格になるでしょっ!」


「うぅん・・・試験・・・?試験っ!?あっ!!」


僕はアリアさんが覗き込んでいるとは知らず思い切り起き上がった。


ゴンッ!!!


「「~★☆★☆★☆~!!!」」


僕とアリアさんは二人して頭を抱えてその場で悶絶していた。


「ミシェルあんたね~!」


「僕ですかっ!?大体アリアさんが僕の直ぐ傍で顔を近付けるのが悪いんじゃないですかー!それに気絶する位に殴るから。」


アリアさんは言い返す言葉が見つからず、その場で地団駄を踏んでいた。まぁそもそもは僕がアリアさんに悪戯したのが原因なんだけど。これは言わないでおこう。


「あぁっ!もうっ!うるさいっ!うるさいっ!そんな事よりとっとと次の会場に行くわよっ!こんな事で遅刻して失格にでもなったらあの人に殺されるわよ。」


あの人・・・それは勿論ギルド長であるマギーさんの事だ。マギーさんが怒っている姿を想像してしまったら背中に嫌な汗が・・・。


「そ、そうですねっ!急いで行きましょうっ!」


僕とアリアさんはそれはもう凄い勢いで次の会場へともうダッシュで向かった。


・・・・・・会場は隣でした。













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