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ランク昇格試験。その3

マギーさんは僕達二人に向かって不敵な笑みを浮かべている。


嫌な予感がする。マギーさんがあんな顔をして笑っている時は大抵録な話じゃない。


「あんた達ね~仮にも冒険者ランクを上げる試験に実施試験だけで終わる訳がないでしょうが。」


「えっ!?そうなんですかっ?」


知らなかった・・・実施試験の他にも試験があるなんて。僕は驚き、動揺を隠す事が出来なかった。

ふと隣のアリアさんを横目で見ると僕以上に青ざめた顔をしているアリアさんが其処にはいた。


「はあぁぁ~あんた達は全くもう~!良いことっ!私達冒険者は基本街の住民、時には国から依頼を受ける事だってある。冒険者にもランクに応じた教養だって必要になるの。見てみなさい!冒険者皆が皆あの子みたいに脳筋だと困るでしょうが。それに依頼というのはお互いの信用と信頼によって成り立っているのだから私達冒険者の人間性だって見られるの。ミハイルだって素行が悪かったり、胡散臭い人から依頼なんか受けたくないし、例え依頼を出す側にしたって評判の悪いギルドに出したくはないでしょう?」


「そうですね。」


確かにそうだと思う。幾ら優秀だからといって他の人に迷惑をかけるのは良くないと思うし、素性がハッキリしない人の依頼は何処か信用出来ないと思う。


「私達ギルドは冒険者達の命も預かっているの。だから依頼内容もキチンと目を通して内容とランクがそぐわない物はその時点で依頼としては受理はせず、破棄または依頼の再確認をするわ。勿論例外もあるけれど。だから実施・筆記後は簡単な面接ね。ランクを上げても問題ないかどうか。どう?これでランク試験の内容は分かったかしら?」


「あの・・・1つだけ質問しても良いですか?」


「何かしら?」


「実施と筆記は分かるんですけど、面接の試験は誰が面接するんですか?マギーさんとロイズさんがするんですか?」


「良い質問ね。私とロイズがしても良いのだけれど、私達がすると公平さに欠けるでしょ?だって私達はあなた達はランクを上げても問題ないと思って試験を受けなさいと言ってるのだから。それなら試験する必要がなくなるじゃない。」


「あっ!そっか!じゃあ誰がするんですか?」


「それはギルド本部の職員が直接来てあなた達を面接するのよ。毎回来る職員が違うから私達も当日迄は知らされないから分からないのよ。」


そうなんだ。確かに同じギルド所属の関係者が面接したら僕達からすれば有難いし、気心を加えてくれるかも知れない。そうなると面接の意味が無くなってしまう。そうならない為に本部の職員に面接してもらい事前情報すらもギリギリ迄各ギルドのマスター達にさえ伏せられている。公平を期するが故に。


「そうなんですね。分かりました。」


「私からの説明は以上よ。まぁ、あなた達なら人格については全く問題はないでしょ。実力も私が大丈夫と判断して薦めているのだから。それと、ミハイル、貴方の隣で陸に打ち上げられた魚みたいに口をパクパクさせながら魂が抜け掛かっているそこの馬鹿娘の目を醒ましてあげなさい。」


確かに横目で見るアリアさんは何やら遠い眼をしながら何やらぶつぶつと呟いている。こんなアリアさんを見るのは初めてだ。


「ミハイルちょっとこっちに来なさい。」


そう言うとマギーさんは手招きし僕に耳打ちをする。


「!!!良いんですかっ!?そんな事してっ!僕、後でアリアさんに殺されませんかね?」


「大丈夫大丈夫!私が傍にいるんだから何があっても問題にはならないわ。それにいつまでもボーッと呆けているこの娘が悪いんだから。」


「マギーさんがそう言うならやりますけど、後で絶対助けて下さいねっ!」


「分かってるからホラッ!早くやんなさい。」


マギーさんはまた悪そうな笑みを浮かべて僕を促す。はぁ・・・僕は溜息を吐きつつ放心状態のアリアさんの隣へと移動した。そして・・・。


「アリアさーんいい加減戻って来て下さーい。」


優しくアリアさんに声を掛けそっと耳元に息を吹き掛けた。


「ひゃっ!あぁ・・・ん!!やめっ!あぁ・・・ん!!ぅん・・・ん。」


アリアさんは顔を赤らめながら何とも言えない色っぽい声を漏らしながら腰が砕けるかの様にその場に座り込んでしまった。何これ?どうしよう・・・何だかとってもイケない事をしている気分になってきた。


何だかクセになりそう。










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