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スライムの酸攻撃は痛気持ちいい。その4

前にも説明したと思うが、このシルフの森では、今の僕らのランクと実力では奥に進む事は出来ない。

別に進んでは駄目と言うわけではなく、進んでも良いが帰って来れる保障は何処にも無いと、いうことなのだ。

まぁ、余程の馬鹿か自殺志願者なら話は別ですが。



・・・・・・・・・・。


はい。いました此処に馬鹿二人。


「迷った~!!どうしよう!?ねぇ!ミシェルどうしようぅ・・・・。」


アリアさんが半泣き状態で何とも情けない声をあげている。


「僕に言わないで下さいよぅ・・・。泣きたいのは僕だって同じなんですからぁ・・・。

大体アリアさんが、逃げるスライムも調子に乗って追い掛けたから、こうなったんですから!

少しは反省して下さいよね!」


「何よぉ!私が悪い訳!?ミシェルだって「アリアさん!追い掛けて止めを刺しましょう!」って言って一緒に追い掛けたの誰よ!!」


そうだった――――。結局二人してスライムを追い掛けて討伐したまでは、良かったのだけれど、

追い掛けるのに夢中で、来た道が分からなくなってしまったんだ。

今の所、強いモンスターに遭遇しなかった事が不幸中の幸いって事かな。

このまま会わずに戻れればの話だけど。


「アリアさん、兎に角今は落ち着いて状況を確認しましょう。今、僕らがいる地点を中心に来た道を散策して、また戻ってくる。それを繰り返しながら、出口を探しましょう。」


「そ、そうね。私も今、それを言おうと思ってたのよ。それに私はいつだって冷静なんですからね!な、泣いてなんていませんからね!」


アリアさんはそう言って人差し指で髪を絡めながら冷静を装っている。

都合が悪い時のアリアさんの癖だ。


僕達二人は来た道を辿りながら、出口を目指した。


・・・・・・・・・・。


二人は無言で出口を目指し辺りを散策していると、その時は来た。

草むらをかき分け何かが、近づいてくるのが分かる。

それに気づいた僕達二人は武器を構える。

オークだ!!!

今の僕らじゃ勝てない!!!

どうする!?逃げる?迎え撃つ?

僕が一瞬躊躇していると、アリアさんが叫ぶ!


「ミシェル!!!逃げるよ!!!」


「はい!!!」


僕らは近づいてくるオークを尻目に全力疾走で逃げた。オークの鈍重な動きでは僕ら二人には追いつけなかった。


・・・・・・・・・。


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


どれくらい走っただろうか。二人は息を切らせながら森の中を全力疾走した。

すると、漸く見慣れた光景を目にした。

出口だ。いつの間にか出口に近づいていたのだ。

僕ら二人とも安堵の表情を浮かべ出口へと向かった。

漸く帰れる。

僕達二人はそう思っていた。

この時までは。

安心し、緊張の糸が切れていた僕達二人はそれに気づいていなかった。

まだ終わっていない事に。

スライムの話を書こうとしたのですが、他の事が、頭に浮かんだので、書きました。

等身大の冒険を書いていきますので、宜しくお願いします。

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