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【ラーニング】についての検証及び考察。その7

僕は凄惨極まりない状態の巨大な蜘蛛を簡易拠点へと持ち帰った。本当はパララスネイクを相手にするつもりだったのだけれど、これも冒険者には付き物だよね。ハプニングという名のね。


食べられそうな部分を解体し、先ずは火を焚いて周りの体毛を焼いていく。

うん。焼けてくるとそれなりに香ばしい匂いはするね。

大抵は焼けば何とかなるかな?

美味しいかは別として。


取り合えず軽く塩をまぶした簡単な蜘蛛の塩焼きの出来上がり~。


僕は意を決してそれを口へと運ぶ。


うん。美味しくない・・・。そして何より苦い。

吸血蝙蝠の時もそうだけど、モンスターは基本どれも美味しくないかな?

それともただ単に僕が食べてる物が悪いだけなのか・・・。


こんなにも食べて後悔したのは生まれて初めてだよ本当。


僕はこれも修行の1つだと自分に言い聞かせながら食べていった。


◇◇◆◇◇◆◇◇


「称号【魔を喰らう者】により土蜘蛛の解析及び【ラーニング】完了。【粘糸】修得完了。」


「【酸攻撃(小)】Lv2UP↑(5/20)」


不思議な声が新たな能力獲得を告げた。


これではっきりした。僕の能力はモンスターの特殊攻撃を自分の能力へと昇華する事が出来る事。それと能力は使えば使った分だけLvが上がる事。モンスターの特殊攻撃を【ラーニング】する為の条件は2つ。


1つ、モンスターの特殊攻撃をその名の通り喰らい発生条件を整えた上でそのモンスターを倒す事。


2つ、モンスター自身を喰らいモンスターの血肉を自分に取り入れる事。


どちらの条件が自分にとって良いかは一目瞭然だけれど、両方とも良い条件とは言えないよね。


今はこの2つだけど、まだまだ検証する余地はありそうだね。


ただ流石にこれ以上はもう食べられないから今日はもう休もう。明日からは今ある能力のLvの底上げと後は狩り損ねたパララスネイクを見つけて喰らう。この2つを目標にしよう。


僕はいっぱいになったお腹を擦りながら明日に備えて今日はもう休む事にした。





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